幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

僕は詩人だから 2021. 3. 31

2021-04-01 02:40:00 | Weblog

僕は詩人だから
フィクションの中に生きている
言葉で詩を書く必要はもうない
生きている一瞬一瞬が奇跡的だ
とても奇妙でもある
生と死が
醜く絡み合って
性が
意地らしくねじれ合っている
何人もの夢の電波が
干渉し合っている
その中で僕がピックアップした現実は
僕にしかわからない
物語
奇想天外なエンドレスストーリー
登場人物にはその断片が分かるだろう
でもほんの断片でしかない
僕の経験している詩の章句は
僕だけの公理で必然的に繋がっている
でもその必然は
客観的なものではない
だから
誰にも説明できない
説明できたら
僕が生きる必要はないだろう
一瞬先は闇
ストーリーは急に展開する
それは自分にも分からない
だから詩を書く必要はもうないだろう
書く暇などない
直感は書き留める前に
猛スピードで過ぎ去ってしまう
それを追いかけていたら
次の瞬間を逃してしまう
だから気をつけて目を見開いていよう
こんなストーリーは
まるで
極彩色の幻影
滅多に見られるものじゃないから
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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