幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

二つの知性

2014-04-13 21:24:22 | Weblog

ぼくには二つの知性がある

ひとつは長くて、ひとつは短い


ぼくは決して告白しなかったけど

それを今でも背負ってる


秒読みが始まる

スペースシャトルの打ち上げか

それとも大陸間弾道弾の打ち上げか


前者ならば、宇宙飛行士が乗り込み

後者ならば、核が搭載されている


信じてくれたね

ありもしない未来を


決して傷つけたりしないと誓ったことは

真実だった

だけど

決してひとりにしないと誓っても

きみは行ってしまった今

ぼくが嘘をついたことになるの


二つの知性に二つの未来

ひとつは昼で、ひとつは夜


もう何もかもがクリアーだから

告白したとしても構わないだろ

だって、昼と夜は回る地球のせいだから

回る地球のせいだから


それともぼくが墓に葬られてからの方がいい?

でもそれじゃあ証明できないよね

死人に口無し

もう二度と、戻ってはこない

戻りはしないんだから!


明日になったらシャワーを浴びて

秘密を解き明かすよ

太陽の輝きが整列して、行進して来る

しっかり大きく目を開いて見て

あの光を

あの光


ぼくの老いない肉体をあげるよ

歳とってしわくちゃになる前に

脳みそは、すでにしわくちゃだけどね

脳みそは、すでに常に、しわくちゃだけどね








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