幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

刹那とブランク

2019-03-04 21:47:31 | Weblog

刹那は一瞬だ
一瞬は持続しない
切り取られた静止画の一コマだ
だからそこに留まることはできない
そこに留まっていたら時間が経過しない
運動も起こらない
だから刹那を常に認識し続けることはできない…
と思っている
でも本当にそうだろうか?
“現在”は一瞬の刹那の連続だろうか?
だとしたら静止画と静止画の間には必ずブランクがあるはずだ
私はそのブランクを意識できない
だから
静止画の連続があたかも動いている動画だと勘違いしてしまう
なぜなら
静止画だけに心を奪われて
その間にあるブランクを忘れてしまうからだ

刹那と刹那の間には
とてつもなく深い
そして永遠とも言える
漆黒の淵がある
それがブランクだ
空だ
光もなく闇もない
刹那はそこに浮かぶ無限の断片だ

それを繋ぎ合わせてストーリーを創作している
それがマインドの世界
そしてマインドは
言葉固有の文法によってできている

初めに言葉ありき
言葉によって全てが創造された

しかし私は更に
言葉に拠らない世界をも
想像できる

それは歴史上初めての新しい世界であり
常に新しく更新される創造の世界
そこでは創造の法則さえもが
新しく更新され続ける
























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