幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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 地球幻想 Ⅱ

2010-12-11 01:04:13 | Weblog

 
 
  数学を解くようにはいかない
 
  難しいのは分かっている
 
  でも簡単
 
  
  地球の上って
 
  とっても限られているけど
 
  ぼくのいるところはもっと限られている
 
 
  それがあなたのいるところと交わらないだけ
 
  とっても簡単な理由
 
 
  昔、近くの市場に何を買う訳でもなく遊びに行った
 
  いろいろな色の野菜が並んでいて
 
  それが食べ物ではないかのように見えた
 
 
  命は老いていく
 
  野菜は熟したとき収穫される
 
  それを食べると美味しい
 
  人間は収穫されず、朽ちる
 
  その醜さが悲しくて
 
  ぼくは夢を見る
 
 
  あなたも知っているはず
 
  
  夜空の星たちの輝きは永遠に見える
 
  でもスケールが違うだけで
 
  死に向かっている
 
 
  同時に誕生もある
 
 
  生まれ来る光は無垢で無邪気で
 
  過去の記憶がない
 
  死も知らない
 
  まだ言葉も知らない
 
 
  
 
  

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   
 

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