努力するにも使う筋肉がいる
考えるにも頭を使う脳細胞がいる
描いたり書いたりするにも目で見る視神経がいる
でも僕は
そんなものを使いたくない
つまりこの肉体をなにも使わないだけじゃなく
使わないことすらしたくない
そんなことありえない?
生きているならありえない?
確かにそうかもしれない
でも不可能を可能にしたい
つまり、筋肉も頭も神経も使わないで
なにかを創造したい、創作したい
例えば、絵具もキャンバスも使わないで絵を描きたい
原稿用紙もワープロも使わないで物語や詩を書きたい
想像の中でなら可能だと言われるだろうが
脳細胞すら使いたくないのだから、土台無理な話だ
でも不可能を可能にしたい
だから少しだけ妥協して
必要最小限の
筋肉、頭、神経を使うことにする
この、かなりいかれてきている”僕”という生き物の肉体に備わった
筋肉、脳細胞、神経を
必要最小限だけ使うことにする
それすらかなりめんどうなのだけれど
しかたがない
必要最小限使って
それすら使えなくなったら
さよならするだけだ
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