幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

筋肉繊維のような記憶の琴線

2018-09-22 00:40:01 | Weblog

筋肉繊維のような
記憶の一本一本の琴線を震わせて
繊細にときには力強く
その旋律の意味を知ろうとする

祈りにも似た懐かしい風景のなかに
希望と歓びの陽だまりが輝いていて
肌を温め心をとかし
決意を新たに未来を見つめる

死の先に新たな生がある
芋虫は空を飛べないが
蝶は空を羽ばたく
夢にさえ見ない素晴らしいことが
未来には現実として経験できる

だから
今ある経験を祈りに変えて
不可能という束縛から自由になり
明日を天国への旅立ちにすることができる
今ここに内在する
理想への希求こそ
変容のプロセスを推めるエネルギーなのだから