幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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運命に呪われたりしたら

2014-06-25 23:32:56 | Weblog

運命に呪われたりしたら

間違ったことをわざとするべきだ

その結果が

事務所にかかってくる電話のように

理不尽だったり、支離滅裂だったら

折り返し電話するからと告げて

相手の電話番号を聞き出すべきだ

もし相手が電話番号を教えたら

その番号にかけてみるべきだ

そして尋ねてみるべきだ

何で、わたしは呪われているのかと

ときには、住所を告げる場合があるかもしれないが

そのときは、そこに行ってはいけない

もう一人の自分自身と

出会ってしまうかもしれないから

そのときは、どちらかの自分が消えることになる

それが自分だったら

“私”は消えてしまうことになるから

気をつけなければならない