幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

太陽

2014-06-14 22:11:16 | Weblog

太陽を見つめてはいけないと言われました

よく太陽を見つめていました

子どもの頃に

雲に隠れていく太陽

眩しくて見ていられない太陽

だから、余計に見たいのです

あの光

古くて新しい光がまさに今

生まれているのです

一切の穢れを知らず

妥協もしない

そんな太陽が素晴らしく好きです

いつか僕が

黒いリムジンに乗せられて

焼かれに行くとき

太陽がキラキラ

輝いていますように














底なしの湖

2014-06-14 21:31:25 | Weblog

いそがなければ

いそがなければ

白鳥が浮かび

太陽がキラキラ反射してる

あの底なしの湖に

眩しい光を浴びに

行かなければなりません

だから

ここにいてはいけないと

考えています

ここにいてはいけない

ここにいてはいけないのです

でも

あなたが一緒でなければ

あなたが一緒でなければ

湖から白鳥は去り

太陽は分厚い雲に隠れてしまい

僕はたった一人で

飛び込まなければならないのです

あの真っ暗で冷たく

永遠に深い

底なしの湖に