幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 秘密

2009-11-10 00:01:44 | Weblog

 
 
 音楽も聞き飽きた
 
 
 ねえ、今、暇?
 
 ぼくはさっき、シャワーを浴びたばかり
 
 
 きみはどうか知らないけど
 
 ぼくはどちらかというと過激なのが好き
 
 でもきみが望むなら
 
 静かにゆっくりと
 
 ソフトにするのもいいかも
 
 何を? って?
 
 
 聖なる祈り
 
 
 キリスト教でも仏教でもいいよ
 
 イスラームでもカバラでもいいよ
 
 
 聖なる行為
 
 
 それって
 
 アダムとイブの時代から変わらないから
 
 
 つまりきみとぼくが
 
 聖なる行為をすること
 
 
 とってもいいよ
 
 
 地上にいて
 
 天上の感覚を味わえるよ
 
 
 地獄の門をくぐって
 
 光の世界に一気に上昇する
 
 
 そのためには多少のリスクは必要かも
 
 
 つまり
 
 なにも隠しだてせずに
 
 すべてをさらけ出すこと
 
 
 天国の審判の時
 
 だれも隠しだてできない
 
 それと同じように
 
 愛し合うとき
 
 なにも隠すことはできない
 
 
 もしそれでもOKなら
 
 天界と地獄の交わり
 
 わたしとたった二人で行う
 
 魂の泉から湧き出す清水でのバプテスマ
 
 
 霊によって生まれ変わるために
 
 
 肉体によって交わってみる?
 
 
 宗教って言われている行為
 
 
 どんな既成の権威もドグマもない
 
 
 ただそれが奇跡的に執り行われるなら
 
 
 あなたとわたしは
 
 
 秘密を共有するだろう