星出さん船外活動が日本人最長更新

１１月４日　編集手帳　読売新聞

｛名は体を表すと言うが、これほどぴったりの人をほかに知らない。国際宇宙ステーションで日本人最長の船外活動記録（通算２１時間２３分）を達成した 星出彰彦 ( ほしであきひこ ) さんである◆発電装置の修理は６時間以上に及び、宇宙服を脱いだ後は「無事終了」と地上チームに感謝の気持ちを伝えた。「彰」は「あざやかに目立つ」の意。今回の記録は星 出 ( いずる ) 天にひときわ輝く勲章だろう◆＜どじょうがさ金魚のまねすることねんだよなあ＞。詩の一節を演説に引き、総理になった人の名は言うまでもない。ドジョウ内閣発足。振り返れば、この時も＜名は…＞のときめきがないではなかった。「野の田んぼ」とは、いかにもドジョウがうじゃうじゃいそうだ◆燃え尽き症候群ではないか。与党内にそんな首相評が出始めたという。消費増税に執念を燃やしていた頃とは別人のようだと。泥臭く、はどこへやら。ドジョウは田んぼから消えたのか◆次を狙うのは、“再チャレンジ”で前に進み始めた「晋」さん、その名とは反対に「暴走老人」とも称する「慎」さん、関西には自説をいちずに貫く「徹」さんも。解散はいったい、いつ？｝


　国際宇宙ステーションに長期滞在中の星出彰彦さんが日本時間１日午後９時２９分、３度目の船外活動を開始した。星出さんは８月３０日と９月５日に計１４時間４５分の船外活動を行っており、今回計画通りに作業すれば、記録更新になる。星出さんは宇宙飛行士として、名前に導かれて宇宙飛行士を目指したのか、聞いてみたい気がする。