喜多院法興寺

住職のひとりごと

田中文科相やぶからぼうに大学不認可

2012-11-06 06:55:50 | Weblog
11月6日 編集手帳 読売新聞

 {映画の撮影現場で最高の権力者である監督にも、「してはならぬ」タブーが一つあるという。松竹の監督から作家に転じた高橋治さんの『 絢爛 ( けんらん ) たる影絵』(文春文庫)によれば、〈それは建ち上ったセットに文句をつけて変更させることである〉◆すべての手順がメチャクチャになってしまう、と。権力を振りかざし、文句をつけて変更させるのが大好き、という人は、映画監督にも大臣にも向かない◆田中真紀子文部科学相が3大学の新設申請を認可しなかった。文科相の諮問機関が時間をかけて精査し、「認可する」と結論づけた答申を、当の文科相が独断で覆す。手順も経緯もあったものではない◆来春の開校を予定して校舎を整備し、必要な教員も確保している学校側は寝耳に水で困惑している。入学を希望している受験生にも動揺が広がっていよう◆『安城家の舞踏会』などで“女性映画の巨匠”と呼ばれた吉村公三郎さんの語った演出術の極意が伝わっている。〈女優には恋人の 如 ( ごと ) く、男優には親友の如く〉。相手の心に寄り添って…ということだろう。「暴君の如く」などという教えは、どこにもない。}

 田中真紀子文部科学相は大臣になって、日も浅いと言うのに、学校法人審議会が認めた三大学を不許可にした。何の理由もなく、まして大学の現地調査もせず不許可とは呆れてものがいえない。野田総理が田中真紀子文部科学相にした責任は大きい。野田政権の支持率は19パーセントに陥落している。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿