朝日新聞
{街中で倒れて亡くなった男性の身元を福岡県警大牟田署が間違え、遺体を引き渡された別人の親類が火葬まで終えていたことが、県警や関係者への取材で22日、わかった。火葬した日に、亡くなったとされた男性(61)が生きているのを近親者が見つけて「勘違い」が発覚。同署は、いとこに遺体の顔写真を見せて身元を確認していたが、「確認が甘かった」と非を認めている。改めて身元を別の男性(58)と特定し、遺骨はその親類が引き取ったという。
県警や関係者によると、大牟田市内の駅改札口近くで17日朝、男性が倒れているのが見つかり、病院で間もなく死亡が確認された。死因は心原性ショックとみられている。
所持品らしい小型リュック内には、同市内の男性名義の預金通帳や領収書があったため、同署員がいとこを探し出して顔写真を見せた。いとこが「間違いない」と認めたため、亡くなったのは通帳名義人の男性と判断したという。
この男性は一人暮らし。同署の連絡で翌18日、県内や関東地方に住む兄弟ら数人が大牟田市内で葬儀を営んだ。ところが火葬の約4時間後、兄弟らが偶然、死んだはずの男性を同市内で発見。声をかけると男性は「久しぶり」と近寄ってきたという。義妹は「夢を見ているようだった」と振り返る。
男性は「警察に殺されたような気分。ものすごくいやな思いだ」と話した。}
火葬した日に、亡くなったとされた男性(61)が生きているのを近親者が見つけて「勘違い」が発覚した。所持品には、この男性名義の預金通帳や領収書があったため、いとこに顔写真を見せて確認。いとこが「間違いない」と認めたため、亡くなったのは通帳名義人の男性と判断したという。間違われて死人された本人の気持ちは、警察に対して憤っているに違いない。
{街中で倒れて亡くなった男性の身元を福岡県警大牟田署が間違え、遺体を引き渡された別人の親類が火葬まで終えていたことが、県警や関係者への取材で22日、わかった。火葬した日に、亡くなったとされた男性(61)が生きているのを近親者が見つけて「勘違い」が発覚。同署は、いとこに遺体の顔写真を見せて身元を確認していたが、「確認が甘かった」と非を認めている。改めて身元を別の男性(58)と特定し、遺骨はその親類が引き取ったという。
県警や関係者によると、大牟田市内の駅改札口近くで17日朝、男性が倒れているのが見つかり、病院で間もなく死亡が確認された。死因は心原性ショックとみられている。
所持品らしい小型リュック内には、同市内の男性名義の預金通帳や領収書があったため、同署員がいとこを探し出して顔写真を見せた。いとこが「間違いない」と認めたため、亡くなったのは通帳名義人の男性と判断したという。
この男性は一人暮らし。同署の連絡で翌18日、県内や関東地方に住む兄弟ら数人が大牟田市内で葬儀を営んだ。ところが火葬の約4時間後、兄弟らが偶然、死んだはずの男性を同市内で発見。声をかけると男性は「久しぶり」と近寄ってきたという。義妹は「夢を見ているようだった」と振り返る。
男性は「警察に殺されたような気分。ものすごくいやな思いだ」と話した。}
火葬した日に、亡くなったとされた男性(61)が生きているのを近親者が見つけて「勘違い」が発覚した。所持品には、この男性名義の預金通帳や領収書があったため、いとこに顔写真を見せて確認。いとこが「間違いない」と認めたため、亡くなったのは通帳名義人の男性と判断したという。間違われて死人された本人の気持ちは、警察に対して憤っているに違いない。