退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#54: アメリカのサービス業、デパート版

2013-06-24 19:39:56 | アメリカ便り
36年前にアメリカに来た時、アメリカのサービ業というものを、ロスアンジェルスのデパートで始めて経験して以来、ほんの5年くらいまで、アメリカにサービス業は存在していなかったと思っている。
特に至れり尽くせりの日本のサービス業から見ると、本当に雲泥の差である。

例えば、デパートに買い物に行くとする。
日本だったら店員を探さなくても向こうからニコニコ顔で寄って来る。
あちらこちらに立っていて、お客の一挙一動を観察している。
買い物が終わったら、店員がちゃんと“ありがとうございました”と言ってくれて、“誰が客か店員か”、または、“誰が給料を払ってやってるのか”明確である。
そしてなんと言っても動作が機敏である。
お客様を待たしてはいけないという気持ちが店員の体から滲み出ている。
実に気持ちが良い。

所がアメリカのデパートでは、まず店員を探さなくてはいけない。
そして探し当てた店員の動作の鈍いこと。
機敏さがまるでない。だから客は、待つことに慣れなければならない。
でも機敏さがないということは、アメリカ人一般に言えることであるが。
そして腹立たしいことの一番は“誰が客か店員か”がはっきりしない対応の仕方である。

でもこの5年ほどデパート側も、“これではだめだ”と思ってきたのかどうかは知らないが、明らかに店員の教育を始めた感じがする。
先ず、仏頂面が消え、微笑みを見せるようになった。
相変わらず店員の数は少ないけど。
お金を払った後、“インターネットで店員の評価をしてください”と裏に書いたレシートを店員から受け取ることもある。
そして“サンキュー、また来てね”と言うようになった。
まだこの教育、全員にはいきわたってはいないと言うか、その教育を受け入れない店員もいるが、努力が認められるようになりました。
すごい進歩です。
少しは、“誰が給料を払っているのか”認識してきたみたいです。

日本に帰るたびに、デパートの店員の接待に感心します。
だから皆さん、デパートの店員さんたちには、優しく接しましょう。
アメリカのデパートでは、日本の店員さんがするような接待は絶対してもらえませんよ。

たまに、あっちを見てあの独特の鼻から抜ける声で “いらっしゃいませー” と意味もなく言う若い店員がいるけど。

ところであの“鼻から抜ける声”っていつ頃から、どういうきっかけで始まったのでしょうか?
知っている人がいたら教えてください。

夕方、お隣の犬のお見舞いに行ってきました。
タヤは、相変わらず寝転んだままでした。
腹がだいぶ膨らんでいるようです。
きっと腹水がだいぶ貯っているのではないでしょうか。
隣人はまだ抗がん剤治療しようかどうか迷っているみたいです。
近日中に癌専門医に連れて行くといってました。
二人で、タヤを見ながらワインを飲みました。

ハブグレのマミー