退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#53: 隣の犬。

2013-06-23 21:21:43 | アメリカ便り
先週、10日間ほど世話した犬が、リンパ腫だったそうです。
この犬、11歳でタヤといいます。
1歳ぐらいで保健所からお兄さん犬(オデン)と一緒にお隣にもらわれてきました。
ビーグル犬の雑種で、犬だからかわいいけど、人間だったら不細工の部類に入ります。
おまけに頭もあまり良くないです。
若い時は、よく家から逃亡を図って、飼い主が探し回っていました。
時々、私、ハブちゃん、グレーシーもその捜索に加わりました。
ある時、もう5年ぐらい前になるでしょうか、いつものごとく逃亡してタヤは車にはねられてしまい、肋骨を折るという大怪我をおってしまいました。
そして飼い主は手術に2500ドルかけました。
同じ時期にオデンが、リンパ腫に罹り、これまた抗がん剤治療を始めました。
医者には、抗がん剤治療をやっても9ヶ月ぐらいしか延命できないといわれましたが、5000ドル払って3ヶ月の抗がん剤治療をしました。
終わってからしばらくは調子が良かったのですが、9ヶ月たたないうちにまたまたリンパ腫がぶり返してきました。
そしてなんと隣人は医者から、“再度抗がん剤治療をやっても3ヶ月も持たない” と言われたのに、またまた治療をやってもらいました。
ついには、治療中にオデンは死んでしまいました。
私は、つい、“お金返してもらえるの?” と思いやりの無い言葉を吐いてしまった。
今度は、タヤにリンパ腫ができました。タヤのリンパ腫は、肝臓にできているため、予後は非常に悪く医者は、抗がん剤治療を進めていないそうです。
この3日ほどその隣人とは話していないのでどうなったかわかりません。
明日にでもまたあってこようと思います。
ハブちゃん、グレーシーが、大金がかかる治療を必要としたら私だったらどうしたろう。
主人は絶対そんな大金払わない。
断言できます。
私は誰もが認める犬好きだけど、やはり金で表せることのできる限度がある。
そして、金が無くて治療を受けることができない人のことを考える。
犬が治療を受けられて、人間が受けられないなんて、まさに民主主義国家の矛盾であると思う。
ハブちゃんも、グレーシーも、限度内で病気にかかってほしいものです。
でも私もハブちゃんに火曜日、超音波、レントゲン等で600ドル使ってしまった。
これからは、4種類の薬を飲まなくてはいけないし。
予後は、1年から3年とまるっきり予測がつかないことを医者から言われたし。
何とか3年間がんばって欲しい。
3年後には、私も結局は隣人と同じぐらいのお金を使っていたりして。
でもこの場合はいいのです。いっぺんに使っていないから。
なんてね。適当なことを言ってます。
ハブちゃんがんばってね。

ハスタ 非常に大きいです。


娘に髪を切ってもらったハブちゃん


これまた髪の短くなったグレーシー