退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#452:春はま~だだよ。

2015-02-26 21:50:23 | アメリカ便り
今、26日夜9時。
気温は13'Fつまり、マイナス10’C。
一日中雪が細々と降っていました。

今日は車の再登録(レジストレイション)のため、まずはインスペクション(車検)といって排気ガス、ブレーキ、タイヤなどのチェックをしに車の修理工場へ行ってきました。
予約をしていたので、1時間半で終わりました。
まだ購入して1年ちょっとなので、すべてOK.
まっすぐ、登録場所に行きました。
ここで、必要な書類と2年間有効の登録ステェカー費用50ドルを払って、無事登録終わり。
帰りはスーパーによって買い物をちょっと。

日本では寒い日というと鍋料理ですが、こちらはチリでしょうね。
チリはメキシコの料理です。
日本ではどういうわけかチリコンカンと呼ばれています。
これは簡単に作れますが、あまり日本人にはというか札幌の知り合いには不人気でした。
ひき肉、たまねぎのみじん切り、にんにくのみじん切りをいためて、缶詰のインゲン豆の水煮のをいれ1時間ぐらい煮込み、あとは、チリペッパーの粉末を好きなだけ入れる。
簡単でしょう。
私は寒い今日、これを作りました。
でもこれはいつも多めに作るので、料理の嫌いな隣のキャシーに電話をして“晩御飯食べにおいで”と誘う。
だから今晩はキャシー夫婦と4人で晩御飯。

こういう隣人がいるのって良いですね。
まるで、日本の長屋時代の付き合いです。
今日もチリを作っているときにトマトがないのに気づいて、キャシーのところからもらってきました。
お互いを知り尽くしているから、遠慮も飾ることもしなくて良い。
顔を洗わなくても平気で行ったりきたりすることができる。
私が日本に帰っているときは、日中1回犬の面倒を見に来てもらうし。
私自身もそうだけど、キャシーも頼まれたことは絶対にやってくれます。
この点に関しては、主人より信頼できます。
主人は非常にめんどくさい人なので。

今ニュースを見ながら書いていますが、アメリカ人の68%がゲイ、レズビアンが国会議員になることに反対しないとのこと。
この数字1970年台の25%と比べると非常に多くなりました。
これはやはり、ゲイ、レズビアンがオープンになってきたため、庶民にとってもそれほど違和感を感じなくなったためなのではないでしょうか。
それと、国会議員の無意味さがあらわになってきていて、“何でも良いんじゃないか”という事になったのでは。

あと3週間で春ということなんですが、、、、

ハブグレジュンタのマミー

#451: ハッピーアワーでした。

2015-02-25 22:20:32 | アメリカ便り
今日は久しぶりのいつもの仲間とハッピーアワー。
朝に入っていた仕事を終わらせ4時の待ち合わせ場所へ。
このレストランでのハッピーアワー、リストラになる少し前から始まったので、もう6年近くは続いているのでは。
いつも、一人2杯ずつハッピーアワーメニューから選び、つまみもハッピーアワーの価格で、2つで1つ分の値段。
今日はコスモというカクテル2杯と、貝のワイン蒸しとカルパッチョ(生牛肉の薄切り)。
いい気分で帰ってきたら、主人が晩御飯を作っていました。
たまにはよいもんですね。
食事の前とあとはソファーの上でごろごろしていました。

今日のハッピーアワーの話題は人種問題。
アメリカでも白人の数は減る一方。
以前も言いましたが、小学校での白人の数は今現在50%そこそことのこと。
これからは減る一方で、白人がマイノリティー人種になるのも時間のもんだいです。
日本とおんなじです。
日本人も祖国でマイノリティーになるのも時間の問題なのでは。
白人も日本人も、結婚率、子供の数が下がり、結婚年齢が上がっている。
子供が栄えない国は滅びるのみ、、でしょうか。
戦中戦後の産めや増やせの頃は遠い昔ですね。
今日は短く。

ハブグレジュンタのマミー

#450: 若いって良いな~。

2015-02-24 20:24:06 | アメリカ便り
ミネアポリスからの帰りの飛行機は満杯でした。
その中に、ノースダコタ大学の水泳チーム乗っていました。
総勢15人ぐらい。
水泳選手特有の逆三角形の体系をした子供たち。
若いって良いですね。
添乗員のおばさんが半分冗談で、ピーナッツを配るお手伝いを頼むと、男の子は素直に言うことを聞いて、ピーナッツの入った大きな袋を持って一つ一つ配り始めました。
それが終わると今度はごみ集めを頼むとそれも素直にやっていました。
本当に素直で、かわいい子達でした。’
金はないけど、若さがあるって体全体から漂っていました。

私自身、また若くなりたいとは思いませんが、(いや待てよ、10年ぐらい若くなりたいかな~)懐かしいですね。
私の若い時というか、23歳でアメリカに来てからは金で大変でした。
今、娘もお金をケチった生活をしています。
だから、娘と一緒にいると、これまた私がこちらの大学にいっていた時のことが思い出されます。
スーパーに行っても娘は、これは高いからこっちにしなさいとか、これだけで十分だとか、一応私がお金を払うのだけども、いかに金を使わないようにするかという毎日の生活が身にしみている感じです。

私も学生の時は、安ければよいという生活をしていました。
レストランに行ったらテーブルの上においてある、ジャムやらケチャップやらコーヒークリーマーやら何でもとってきました。
食べほうだいのところでは、バッグに袋を忍ばせて持ち帰り用を作ったりとか。
ゴミ袋用に使うため、ショッピングバッグを2,3個余計に取ってきたりとか。
でもこれらは私だけではなく、学生はよくやります。
学食のスプーン、フォーク、ナイフなんてもちろんです。
旅行だって、一番安いモーテルを見つけ、二人でチェックインをしてあとの4人ほどは車の中に隠れて、ほとぼりがさめたころ、一人ずつ部屋に入っていくとか。
もちろんそこについている石鹸シャンプーは全部持ち帰る。
本当に金がなかったですね。
でもそれが苦労、大変だとは思わず、貧しい生活が学生にとっては必要不可欠のことだと自然に思っていました。

長い学生生活が終わって、始めてもらった給料は年間22,500ドル。
BMWが買えると思いましたが、結局買った車は、VW。

飛行機の中で見た学生、娘、貧しさの向こうには、ケチャップやら、ジャムやら持ち帰らなくてもよい生活、ホリデーインにちゃんと人数分でチェックインできる生活が待っていますよ。
だからがんばってください。
ここであえて私が息子を含まないのは、息子は経済という事を知らないので、きっと金があってもなくても同じ生活をすると思うからです。

去年のボールドイーグルが戻ってきました。
今日隣のキャシーが教えてくれました。
時間がなかったので、ぼけた写真を一枚撮っただけでした。
あとはミネソタで撮った写真です。

ピンク色のは今まで知らなかったカメラの“ロック”という機能を使って撮りました。



ミネアポリスのカシードロ


いすに座っている人たちは、“懺悔”の順番を待っている人たちです。



ミネアポリスオーケストラ(演奏前です)



ハブグレジュンタのマミー





#449:オスカー、人種問題、私感です。

2015-02-23 22:54:39 | アメリカ便り
今冬一番の寒さのミネアポリスから凍傷にも罹らず帰ってきました。
イヤー寒いのなんの。
マイナス20度です。
雪は去年よりずーと少なかったですが。
やはり、寒さというのは気持ちも寒くします。
それでも金曜日の夜は、ミネソタオーケストラを聴きに行きました。
ベルリオーツとシベリウスだったので、それほど行きたいとは思いませんでしたが、ホテルの真向かいがオーケストラホールだったので行ったといったところでしょう。
主人いわく、我がセントルイスオーケストラよりよかったとのこと。
私は、ちょっと寝ていたのであまりよくわかりません。

日曜日の娘のコンサートはアメリカのコンポーザーの曲。
2曲目はミネソタオーケストラからのトロンボーン奏者がゲスト出演。
トロンボーンのソロは初めて聞きましたがなかなかよかったです。
この曲のコンポーザー自身がトロンボーン奏者で、今も現役で教えているそうです。

コンサートが終わった後は、寒さのため何もする気になれず、ホテルの部屋でオスカー/アカデミー観賞。
オスカーこの6年で最低の視聴率(~25%)だったそうです。
今回のオスカー、人種差別、男女平等、ホモ、移民問題など、いろいろと発言がありました。
でもです、庶民から程遠いハリウッドの世界に住んでいる人達がいくら、このような発言をしてもその場限り、あまり意味がない感じがします。
社会の波で、このような発言をした感じ。

映画サルマ、ファーガソン、ニューヨーク、相変わらずの人種問題。
アメリカにおいて絶対なくはならない問題なのに、どうしてなくそうとするんでしょうか。
社会的には、Dr. キング以来黒人に対する差別というのはある程度なくなっていると思います。
“ある程度”といったのは、どの社会においても、いろいろな“パーセプション”(各自の頭の中で、すでに決定されている感覚とでも言うでしょうか)が事実の前にはだかっています。
たとえば、中国人は金のためならなんでもする、韓国人は自尊心の固まり、ユダヤ人は金儲けがうまい、イタリア人は女好きとかですね、人種でその人格というものの判断をつけられてしまう。
会社内でもそうです。
私が働いていた製薬会社の研究所も博士を持っていないと、上にはほとんど上がる見込みがない。
つまり、博士=頭がよいというパーセプションが働いているからです。
これは長年働いていると、まるっきり仮定にしか過ぎないということがわかることですが。
だから外国人で女、そして修士しか持っていない私みたいな研究員というのは、一番パーセプションによって影響されやすいものでした。
“人はどう思っていてもよい”とは思っていましたが、私と同じレベルの人達が昇進して行って私が取り残されたら、やはり意義申し立てをしました。
パーセプションを打ち破るには個人個人でそれだけの努力をしなければならないのです。

人種ごとのパーセプションを打ち破るには、何百年もかかるでしょう。
まあ何百年たって打ち破れればよいですが。
人種としての黒人のパーセプション(怠け者、教育度が低い、文句が多い、運動に適している/これはかの中曽根氏の名言ですが)はなくならない。
だから、個人が努力してなくしていくしかないのです。
オスカーのとき、名前は知りませんが映画“サルマ”の音楽担当者がオスカー受賞のとき言いました。
“現在、アメリカの監獄にいる黒人囚人の数は奴隷としてつれてこられた黒人の数より多い”。
このオスカー受賞者が意味することは、黒人が不正に監獄に入れられているということだと思います。
これなんです、黒人がいつまでも前に進まないのは。
常に、“誰かのせい”なのです。
アメリカのどの地域を見ても黒人の教育レベルの低さは目に見えています。
でもこれはもう国のせいにも、白人のせいにもできないのです。
個々の黒人家庭の価値観のせいと思います。
だから、黒人が大統領になっているアメリカ、黒人の今の立場というのは自分たちの価値観が生み出したものが大ということに気づいてほしいと思います。
そして個人で、パーセプションを打ち破る努力をしてほしいです。
とアメリカ人が言うと、めちゃくちゃ文句を言われるでしょうが、日本人の私はマイノリティー、何でも言えるのです。

今日のブログは4日分ぐらいありますね。

ハブグレジュンタのマミー。



#448: セントルイスも寒い日が続いてます。

2015-02-19 23:17:53 | アメリカ便り
セントルイスも日曜日から0度以下の天気が続いています。
今朝は-15度でした。
明日から3泊4日で、娘のいるミネアポリスです。
セントルイスよりも寒そうです。
おまけに雪が降りそうだし。
旅行で何がいやかって、飛行機が遅れることでしょうね。
私の最悪の経験は、父親が亡くなったときでした。

亡くなったのは12月22日。
連絡を受け、知り合いに頼んで即、飛行機の手配をしましたが、ホリデーシーズン、おまけに豪雪で飛行機があちこちでキャンセルとなっている。
私が乗る予定のシカゴ行きもキャンセル。
カウンターのお姉さんが、デンバーに行ってそこからサンフランシスコ経由で東京行くのが良いと言ったので、まずはデンバーへ。
でもデンバー行きも大幅に遅れ、着いたのが夜中。
おまけに着陸してゲートに着いたけど、飛行機のドアが開かず、そのまま40分ぐらい中に閉じ込められたまま。
こんな時、機内で火災でも起きてまるこげになって死んだら、ミイラ取りがミイラだなんて思いながらひたすら待っていました。
しかしながら、添乗員もパイロットもドアの開け方を知らず、電話でエンジニアーを呼び出さなくてはいけないなんて、ちょっとおかしいですね。
アメリカですよね、ここは。

その夜はホテルに、4時間ほど泊まりました。
ホテル滞在最短記録だったのでは。
そして朝早くサンフランシスコへ飛び、そのまま運よく、東京へ行くことができました。
そして告別式に無事間に合いました。

この年、私は4回札幌に帰ったのです。
3回目の時は11月でした。
その時、父はもう病院に入院していました。
まだ意識もはっきりしていて、ただの“入院患者”でした。
料理嫌いのよりさんに代わって、好物の石狩なべを持っていったら息もつかず、流し込むように食べていた父親の顔が思い出されます。
葬式には出れなかったけど、生きているときに好物を食べさせることができたので、“ま、良いか”でした。
死んだら終わり。
だから死ぬ前に思う存分好きなことをし、家族、知り合いが死ぬ前に思い残しがないように看病するのが一番です。
これからちょっとよりさんに電話をして寝ます。

ハブグレジュンタのマミー