退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#42: アメリカの介護事情

2013-06-11 20:07:29 | アメリカ便り
今日は千葉の方の質問からアイディアをもらいました。
質問は大歓迎なので遠慮せずに送ってください。

私がこのブログを始めた一つの理由は、真のアメリカを日本の皆さんに知ってもらうと言うことです。
他に、書くこと(と言うか考えてタイプすると言うこと)が呆けに良いからです。

介護問題はどの国も抱えています。
でもアメリカのほうが深刻だと思います。
先ず日本みたいな社会保障がないから、個人でほとんど介護費用を賄わなければならないからです。

その費用いくらだと思います。年金で賄えるような額ではないです。
月額安いところで45万程度です。上は限りがないです。
この値段は、人件費の高さ、医療費の高さ、保険の高さによると思います。

でも人件費だって、実際働いている人達の手当てなんて最低賃金に毛が生えたようなものなのだけど(時給1200円程度)。
この賃金、アメリカぐらい下と上の差が大きい国ってないのではないかしら。
前にも言ったと思うけど、アメリカの会社社長というのは、平社員の80倍から300倍の収入があるのです。
考えられない国です。
だからこの介護費用が高いのは、上の人達の収入を賄う為もあるのです。
医療費は高いです。
アメリカ政府機関が、トイレの腰掛に何千ドルも払った、、なんていうのと同じ感覚だと思います。
値段があってないような物です。
前に言いましたよね、私の犬の薬が何とかかんとかのメンバーになったら300ドルから22ドルになったと。
保険、アメリカで生活している以上絶対に必要なものです。
なんてったってアメリカは告訴の国だから。 どこでどのような理由で誰が告訴してくるかわからないから。
このような介護施設は、特に告訴には敏感になります。
預かっている老人がベッドから落ちて足を折ったなんてことがあったら大変なことになります。
医療費が高いのは、医者が保険会社に毎年払う過失責任保険と言うのが、年間100万円(内科医)から550万円(産婦人科の医者)にもなると言うことも理由の一つだと思います。この産婦人科の過失責任保険の値段すごいでしょう。このおかげでアメリカの産科の数は減ってきています。
この介護費用の高さのため、年寄りはちょっとやそっとでは、介護ヘルパーも雇えないし施設にも入れません。
だからほとんどの老人は、できる限り、よぼよぼになるまで自宅で過ごします。
と言うことは、車も運転しなくてはいけないのです。
そして最後の最後に自宅を売って金を作って施設に入るのです。
私の東海岸に住んでいる義理の両親(86と84歳)もそうなると思います。
別に私、意地悪な嫁ではないですが。

今日の写真は、地下室のドアから、上を見たところです。

ハブグレのマミー