退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#37: 選挙権の意味するところ

2013-06-06 21:15:14 | アメリカ便り
この題は、ピーナッツさんからのコメントからアイディアを頂きました。

アメリカでは、市民権がないと国政、地方選挙、両方とも投票できません。
国の政治に地方も国もないと思います。
片方ができて片方ができないと言うのはおかしいので、私は、“この両方” できません、で正しいと思います。

ちなみに、裁判は陪審員制度で行われますが、これもだめです。
私は、“陪審員になってくれ” と2度ほどはがきをもらいましたが、“市民権がありません”と言って断わることができました。

税金は沢山払っています。
働いていた時には、地方税、国税、ソーシャルキュリティー(国民年金)その他もろもろ、給料の30%程度はなくなりました。
おまけに収入により、年に一回の納税時期(4月15日)には足りない分を払うことになることもあります。
もちろん返ってくることもありますが。

3年前に退職した時、いつもの税金のほかに、27年間働いて貰った退職金の40%を税金で取られた時には、腹立たしさを通り超えてあきれました。
40%です。30%近く取られる毎年の税金のほかに。
本当に税金が高いです。
そのほかもちろん買うものすべてに消費税6-8%(住む場所によって違います)がかかります。
このほとんどが軍事費と福祉に当てられています。

選挙権の意味するところそして、アメリカ市民権を取るとは何を意味するか。
ずばり、身も心も、アメリカ人にならなくてはいけないことだと思います。
別にかっこつけているつもりはありませんが。
税金を納めているだけではだめなのです。

生半可な気持ちで市民権を取ってはアメリカ国民にもアメリカ国家にたいしても失礼です。
だから日本に住む外国人にむやみに日本市民権、選挙権を与えて欲しくないですね。

私みたいに人並みに税金を払っていても、37年住んでも、足掛け的感覚で住んでいるものには、投票権を与えてはいけないと思います。
アメリカに住んでいるアメリカ人だからアメリカの政治を左右する力を投票権と言う形で与えられるのです。

インドやら中国みたいに2重国籍を許している国の人は、100%アメリカ国籍をとります。
日本は、アメリカの国籍をとると、日本の国籍は捨てなければなりません。
これができないのです。
特にアメリカに長くいればいるほどできなくなるのです。
これは日本に対する郷愁のせいでもありますが、それ以上にアメリカの現実を充分に知り尽くしているせいもあります。

この間、世界の国の民主主義度をランク付けした結果、日本は23位だったそうです。
日本みたいに自由で安全な国はないと思っていたのに。
理由は、投票率の低さ(60%程度)そして女性の進出(政治、管理職等への)の低さの為だったそうです。
ちなみに25位以上が民主主義国家とみなされるそうです。
あと、2位脱落すると、日本は民主主義国家ではなくなるのです。
昔、皆で勝ち取った選挙権を、自ら放棄することによって、日本が民主主義国家から脱落していくのも長くないかもしれません。
日本人も日本人であると言うことがどういうことなのか改めて考えて欲しいですね。
そして、皆さん投票しましょう。日本を民主主義国家に保つ為に。

なんか話がめちゃくちゃになりました。アメリカに長く住んでいるせいにしましょう。

ハブグレのマミー