退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#773: ハッピーアワー

2016-11-30 21:49:39 | アメリカ便り
今晩は2ヶ月ぶりのハッピーアワー。
昔の仕事仲間3人とはじめたハッピーアワー、全員がリストラにあって以来月平均1回ぐらいの割合でもう6年続いています。
ジュディーの祖父母がスペインからの移民、ロビンはユダヤ人、べヴの先祖は北欧からの移民。
そして私は100%日本人、といっても日本人というのは大陸から流れてきたので、いらないけどわずかながら韓国人中国人の遺伝子が0.1%ぐらい混じっているかも。
と、このようにアメリカ国民の多民族性を象徴するかのような仲間達です。
毎回、4時に昔の仕事場の近くにあるレストランに集まり、ハッピーアワーメニュー(4時から6時半まで半額)から各自が飲み物を選びアッペタイザーを分け合って食べます。
そして大体6時から6時半の間でお開きとなり、帰ってから食事の支度をします。
アメリカはお酒を飲んでも血中アルコール濃度が0.08%以下だったら、酔っ払い運転とはみなされないので、私達は2杯飲でおしまいとします。
子供達には飲んだら運転するなと教えていますが。
運転するなら1滴も飲めない日本とは大違いです。

今回のハッピーアワーは大統領選挙後初めてで、みんな選挙の後はニュースも新聞も見たくなくなったといってました。
本当にアメリカはこの先どうなるんでしょう。

沖縄石垣島より

















みんな、またどこかに行こうね。

ハブグレジュンタのマミー

#772: 私のトランプ観

2016-11-29 22:17:27 | アメリカ便り
毎日毎日アメリカのテレビではトランプが登場しない日はありません。
当たり前の話ですが。
以前よりはテレビで見る限り“それ相応の顔”となってきた感じがします。
といっても“white supremacist (なんてったって白人が1番)”的発言は続いていますが。
この人って一般市民的に物事を考えているとつくづく思います。
ま~それがよいと言うことで大統領に選ばれたのでしょうが。
一般市民の考えで国を運営してはいけないと思います。
だからプロの政治家が必要なのです。
今の日本の政治家を見ていると(特に民主党)、一般市民がたくさんいます。
だから民主党、いや失礼民進党は地に落ちてきたのです。

トランプですが、“貿易不平等を正しメキシコとの国境に塀を建てる”と言う主張には変わりがないみたいですが。
そこで私のこの2点に対する意見です。
1.メキシコに経費を出させて国境に塀を立てる。
 トランプさん、知らないんですか?
 不法移民のメキシコ人は国境越えトンネルを作っているんですよ。
 だからアメリカ政府が、時々“トンネル爆破作戦”を強行しているのです。
 トランプはトンネルにはどのような対策をとるのでしょうか。

2.不公平な貿易、諸外国に取られた製造業をアメリカに取り戻す。
 私は、この件に関しては悪いのはアメリカのコーポレーション(企業、会社)だと思います。
 安い労働賃金のほうが利益が大きいでしょう。
 だからトランプが中国やメキシコを単純に非難するのがわかりません。
 中国やメキシコに製造業を持って行ったのはアメリカの企業の意向です。

 関税は複雑なのでわかりません。

 私が大統領だったら、、、、
アメリカの白人の割合は現在全体の60%、黒人は13%、ヒスパニックは16%、アジア人は6%。
 さらに今は北アフリカ、中近東などからの移民が2.5%いるそうです。
 と、このようにアメリカは多人種から成り立っています。
 トランプはまずこのことを認めなければならないでしょう。
 そして自分の先祖も移民だったことを。
 トランプが重視しているモスレム系メキシコ系の移民を廃止したとしても、移民をまるっきり廃止することはできないです。
 そして白人の数はますます少なくなっていくと思います。
 だから大切なことは移民を排他的に扱わず包括的に扱いアメリカに貢献させればよいのです。
 市民権を与え、税金を払わせるのです。

 先ほどのテレビではメキシコでアメリカの企業で働くメキシコ人にインタービューをしていましたが、アメリカの企業が来たおかげで、収入が安定し、子供に教育させることもできるし、生活も安定してきたと言っていました。
ひょっとすると、こうやってメキシコからの不法移民がなくなっていくかもしれないですね。
しかしながら、この人の収入は1日(1時間ではないです)に12ドルなのです。
だからアメリカで60インチテレビが15万円以下で買えるのです。
もし自給10ドルから15ドルのアメリカでこんなもの作ったら消費者がいくら払わなければならないか想像がつくでしょう。
中国、メキシコ等の低賃金の国から企業を持ち帰って、一番困るのはアメリカ市民と思います。


今日も長くなりました。
もうやめときます。

ハブグレジュンタのマミー


#771: アルツハイマーの臨床実験における倫理

2016-11-28 22:03:06 | アメリカ便り
日曜日の夜はいつも夕食をとりながら主人とテレビプログラム“60 minutes"を見ています。
たいていは6時から始まりますが、フットボールシーズンが始まると始まる時間ががどんどん遅くなっていきます。
ちなみに私は、あんな脳みそ破滅的ゲーム何がいいのかわかりませんが。
これも男が男を感じるゲームなのかしらん。

この“60 minutes”さまざまな課題について深読み的レポートをしてくれます。
昨晩はコロンビアという、少し前(今でもですが)までドラッグの製造密輸で有名なところで、ギャング同士の殺し合いが激しく、私にとっては絶対に住みたくない国のひとつでした。

その国のある地域で、通常、初老期で始まるアルツハイマーが早期におきる集団が存在することがわかったそうです。
平均的に、60歳では1%の人がアルツハイマーにかかり、80歳になるとそれが40%となるということを考えればこの集団のアルツハイマー発症年齢は異常に早く、30代後半から40代半で発病するそうです。

そしてあるドクターがこの実態に気づき教会と連携して、1800年代にさかのぼった家計図を作ったそうです。
そこであることが判明しました。
ある家族で非常に高い確率(50%)で早期アルツハイマーを発症していることがわかったそうです。
そして、遺伝子検査をしたところ染色体#14に存在するある遺伝子にひとつの突然変異が見つかったそうです。
この突然変異を持っている人は確実に早期アルツハイマーを発症するそうです。
アルツハイマーにかかった人の脳にはアミロイドベータプラークとタングルが多数見つかるそうで、今のところアルツハイマーに対する薬の開発にはこのプラークの形成を阻止する化合物の発見に集中しています。

今、アメリカの製薬会社が開発した薬を使って、ある病院でこの集団を用いて臨床実験をしているそうです。
総勢300人、そのうち200人は遺伝子異常があり確実にアルツハイマーにかかることがわかっています。
その200人の内100人には臨床薬が投薬され、残りの100人にはプラシーボが与えられたそうです。
プラシーボとは臨床実験におけるネガティヴコントロールのことで、生理食塩水、臨床薬に含まれている不活性成分などがつかわれます。

昨晩のレポートを聞いていて、“果たしてこれは倫理的臨床実験なのかな~?”と思いました。
この遺伝子に異常を持った人は100%の確立でアルツハイマーを発症するのですよ。
それをわかっていてプラシーボで実験をするなんて倫理的に罪のように感じますが。
臨床実験、いや普通行われる実験でも、ネガティヴとポジティブコントロールがない実験は無効ですが、この場合ネガティブコントロールが必要なのでしょうか。
私は必要ではないと思います。
ポジティブコントロールだけでよいではないですか。

2年ほど前だったか、あるテレビ番組で脳腫瘍のための臨床実験を紹介していましたが、そのときの医者は“この脳腫瘍は非常に死亡率が高く、プラシーボを使うのは倫理的に罪である”といったようなことをいったと思いましたが。
実際に臨床実験を受けている患者の身になれば、確実に発症することがわかっているの自分がネガティヴコントロールとわかったらどのような気持ちになるだろうか(絶対わからないように臨床実験は行われけど)。

こういった実験も時と場合を考えてプラクティカル(実践的)になるべきではないでしょうか。

今日の写真は沖縄西表島、由布島です。

ほとんどの猫がちぎれた尻尾でした。からすとの生存競争が激しいようです。















ハブグレジュンタのマミー

#770:娘のボーイフレンド

2016-11-27 15:00:56 | アメリカ便り
お久しぶりです。
最近ブログを怠けていますね。
寝れないせいもありますが、忙しいせいでもあるので。
日本から帰ってくるたび私の睡眠障害は余計ひどくなり、2週間ぐらいは頭がボーとしているのです。

昨日はかえ子ちゃんとサムのグラスセールのお手伝い。
相変わらず人気があります。
10時オープンの前から人がズラーとドアの外で待っています。
昨日のショーは昔、刑務所だったところを改造してレストランと美術品を展示する場所に改造したところで行われました。
来週はかえ子ちゃんたちのスタジオです。

先日、我が家でやったサンクスギビングパーティーにきた人が、私が出版(ちょっとえらそうですが、2年前にした自費出版)した本を褒めちぎったので、ブログのことも教えたらこれまたなんと、2.5日ぐらいで3年半分を全部読んだそうです。
私のブログ、“日本語のわかる人全部が読むべきだ”と(自分だけ)思っているのですが、これはすごいことです。
うれしいです。
皆さんも、私がブログを書いていない日は昔のブログを読んで下さい。

さて娘のボーイフレンドです。
これまた困ったもんです。
子供には幸せになってほしいとは思うのですが、親が見て“コリャだめだ”と思う相手、どうすればよいのでしょう。
“ほっとけ”というのが一般的考えと思うのですが。
娘のボーイフレンド、有名大学で免疫学の博士をとった人なのですが、、、、
ボスに信頼されているため、国際学会に年に4,5回行っているのですが、そのたびに何かが起きる。
イタリアであった学会のときは空港に着いて両替のところで受付の人と話していたとき、足ものとにおいた大事な学会用のポスターと靴を持ち逃げされたり、パリでの学会の帰り、空港でゲイトを目の前にして階段から滑り落ちくるぶしを骨折。
アメリカ行きの飛行機に乗る代わりに、車椅子で救急病院に運ばれたそうです。
ロンドンでは飛行機に乗り遅れ、荷物が行方不明になりました。
先ほど、ドイツに向かって旅立ったはずのボーイフレンドから電話がありました。
まだ家のいるそうで、飛行機がキャンセルになったそうでどうしたらよいかわからないと娘に電話をしたそうです。
娘は娘で学校のことで手一杯目一杯なのに、こうやって電話がかかってくるので挫折感を味わっているそうです。
こういうときにはとにかく、空港にいなければいけないのです。
私の40年の経験から言うと、航空会社もあちらこちらの提携している航空会社に連絡をして、乗客を目的地に送り込もうとします。
電話ではだめです。実際に空港で係りの人と話さないと。
“後30分でこの飛行機が出るから、その飛行機に乗ってそれからどこそこへいきなさい”なんてことがおきるから。
だから娘に、空港に行くよう、ボーイフレンドに言いなさい”と伝えました。
先ほど、ボーイフレンドから電話があり、6時間遅れのロンドン経由でベルリンにいけるようになったそうです。

このボーイフレンド、先日ようやく車を買いました。
いざその車を登録しようとしたら、過去3年間税金を払ったと言う記録がないため登録できなかったそうです。
だからボーイフレンドは登録されていない車を乗っています。
ポリスに捕まるのも時間の問題。
今度電話がかかってきたときは警察から“身柄引受人になってくれ”なんていわれたりして。
ありえる。

娘に“運が悪い人間は死ぬまで運が悪い”といってます。
どのようにとるか娘に任せます。
また1週間ほど、往復1時間かけてボーイフレンドの猫の世話だ。











ハブグレジュンタのマミー


#769:The Eagle Hunters、映画

2016-11-23 23:08:44 | アメリカ便り
明日はサンクスギビングデイ。
収穫に感謝する日です。
日本版豊穣祭とでもいいましょうか。

アメリカではクリスマスよりも大きなホリデイだそうで、家族が一挙に集まって、飲めや食えやの宴を開きます。
私の家でも毎年人が集まって大きなターキー(七面鳥)を囲みます。
そうです、サンクスギビングデイといえば定番の料理があります。
ターキー、スタッフィング(ターキーの腹の中に入れて一緒にオーブンでローストする細かく切った乾燥パンで、みじん切りのたまねぎ、セロリなどが入っています)、クランベリーソース(といってもジェリーみたいなもの)、マッシュポテト、スイートポテトキャセロール、グリーンビーンズ(クリームソースと一緒に煮たもの)、パンプキンパイ。
なんてものが定番です。
もちろん、日本人の私のサンクスギビングデイはそれだけでは始まらないし終わらない。
数々のアッペタイザー(どういうわけか餃子も作ります。評判がいいので)、とデザート。
そして、重い思いをして日本から持ち帰ってきたんニッカウヰスキー。
今日はデザートを作ったので、明日は掃除と本番料理です。

こんばんは久しぶりに一家4人食事をして映画。
食事はメキシカン。
おいしいところだったのですが、今日はどういうわけかまずかった。
なんかやけに甘い。
おまけに私が頼んだモヒト(アルコールドリンク)もいっぺんに糖尿病になりそうに超甘い。
しばらくは水を入れて薄めながら何とか飲んでいたけど、一杯1000円も払ってこんなまずいのを飲んでいるのが頭にきて、“お食事いかがでしょうか?”とたずねに来たマネージャーに、“甘すぎです”といったら作り直してくれた。
でも作り直してくれたモヒト、これまたクラブソーダの味ばかりしてまずく半分ほどでやめました。
私はモヒトにはちょっとうるさいので。

映画は娘の選択。
本当によい映画というかドキュメンタリー。
カザキスタンに住むイーグルハンター(鷹狩り人)のお話。
イーグルハンターという男世界の中に13歳の女の子が挑戦する姿を描いています。
内容そのものもすばらしいものでしたが、航空写真で撮影されたシーン、モンゴル近く自然のすばらしさにも見せられました。
イーグルハンターになりたいという13歳の娘を理解し素質を伸ばしてくれた親の愛情には頭が下がる思いがしました。
普通の親だったら“男社会だからだめ”と単純に反対するだろうに。
13歳の女の子の自分にリミテーションを課さず、何事にも挑戦するという気持ちは見習いたいです。
超お勧めの映画です。

ハブグレジュンタのマミー