退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#56:アメリカのサービス業:飛行機の添乗員

2013-06-26 19:51:33 | アメリカ便り
千葉からチップについてコメントがきましたので、それについてちょっと。
2日前のテレビで、ニューヨークにある日本レストランでチップが禁止になったと報道していました。
アメリカに36年住んでいますが、こんなこと始めて聞きました。
アメリカは、チップ(金)の国です。どこに行ってもチップが必要です。
ありとあらゆる、フードスタンド(スターバックもふくめ)では、レジの横に“チップ”と書いた小さな入れ物がおいてあり、間接的にチップの要求をしています。
このようなところでは、つり銭ぐらいしか入れませんが。
昔は、受けたサービスに対するお礼の代わりにあげていたチップが、今は、そんな意味がなくなり、あげるほうももらうほうも当たり前の感覚でやったり取ったりしています。
ウエートレスの給与は、チップを勘定に入れているため、最低賃金(大体時給7ドル50セントぐらい)を遥かに下回ります。
大体が時給3ドルぐらいでしょう。
娘が昔、短期間レストランでウエートレスをしていましたが、チップの入り具合で喜怒安楽が著しかったです。
そして娘は私たちに、“チップは2割にしてあげなくてはかわいそうだよ”、 と言います。
前は15%だったのですが、今は、15%-20%でしょうね。
私は25年ほど前、シカゴの日本レストランで、料理のまずさ、サービスの悪さにすごく腹を立てて、1セントのチップをおいていったことがあります。
皆も、チップの本当の意味に戻り、受けたサービスに見合ったチップをあげれば、サービスもよくなると思うのですが。
もう遅いですね。

本題のアメリカのサービス業:飛行機の添乗員です。

これまた“あってないに等しい”サービスです。
私は、アメリカー日本を何十回も往復していますが、アメリカの飛行機会社を使ったのは5回ぐらいです。
どうしてかって、もちろんサービスが悪い、添乗員はつかれきったようなおばさん達ばかり。
添乗員と言うのは飛行機に乗った時 “わー、この人達が一緒だったら事故にあっても良い” と思えるような人達でないといけないと思っている。
だから隣のおばさん的な人達ではあってはいけないのです。
この点、日本の飛行機にはまだ綺麗なお若い添乗員が沢山います。

日本の添乗員が持っているエリート意識と言うのは、アメリカの添乗員にはないですね。
他の仕事と同じような感じで働いています。
そのエリート意識というものは周りが作り上げたものだと思います。
アメリカには、そんなことする周りはいませんから。

サービス業には、気配りが一番重要だと思いますが、アメリカの添乗員(と言うかすべてのサービス業において)には、そういうことが存在すると言うことを認識していないのではないでしょうか。
気さくで良いといえば、そうかもしれませんが。
サービスと言うのは、その話す言葉と動作に左右されますが、敬語がほとんど存在しない英語と機敏さ、気配りが綯いアメリカ人から、サービスを期待するのは、ちょっと難しいかも。

日本文化のすばらしさと言うのは、その言葉の細やかさにも出ていると思います。

でもアメリカに長くいると、サービスが無いことに慣れるものです。期待しなくなるから。

では、また。
ハブグレのマミー