うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

栗名月....(192)

2007年10月23日 17時54分40秒 | うべプラネタリアン
今宵は、旧暦9月13日栗名月である。よく晴れている。美しい月だ。
十三夜で、月齢13のところだが、実際は11.9、月齢12といったところか。
満月は26日。
さて、高校時代演劇部にいた古い親友福島が、突然妙なことを尋ねてきた。
月の日の出は地球と同じか?と言うのである。
月は、自転方向が地球と同じ西から東へまわっているから、日の出は東からだが、
自転の時間は27日だから、ずいぶんとゆっくりした一日となるはずだ。
こんな例えをした。
月面基地に居たとする。月面基地は地球側の中央部のコペルニクスクレーターの近くにあるとする。
そこに日が射すのは地球から見て月齢9頃、上弦月(半月)を少しすぎた頃。
そこが陰るのは下弦月の頃。つまりほぼ15日後。
15日間の昼。続く15日間の夜。月の一日は朔望月と同じ29日間なのだ。
朝焼けも夕焼けもないけど、東の日の出、西の日の入りは変わらない、としても、
一日の長さがずいぶんと違う。これはやっぱ変だろう。
改めておもしろい質問だと思った。
さすが演劇部である。←かんけーないか。