うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

青空....(187)

2007年10月17日 18時52分06秒 | うべプラネタリアン
朝からすごい青空である。その青さは、夏になかった色だ。
いつも空を見上げるのが習い性になっていると、季節の移り変わりを青空の色で
納得するようになる。
星の解説をしていると、昼間の空は何故青いの?と質問があるというが、私は、
ついぞその質問を受けたことがない。
こちらから投げかけて「何でも聞いてください、たとえば空は何故青いのか
なんて質問だっていいんですよ」と促したこともあるくらいだ。
子どもは、空を見ていない訳じゃないのに、本質に食い込む疑問を抱かないのだろう。
大人は、今更空の青さに疑問を抱くほどナイーブではなくなっているのだろう。
地球人なら、空の青さは、自分の血が赤いのと同じように、DNAの中に当然のこととして組み込まれているからかもしれない。
空の青さは海の色。
それが証拠に、月の空は黒、火星の空は赤、ともにじゃぶじゃぶの水はないからね、
と簡単に説明するが、実際はもっと複雑なのだ。
が、まあ、どうであれ、四六時中、暗黒の空や赤い空をながめて暮らすと
人生観はかわるだろうなぁ、やっぱ火星には住みたくないなぁと想う。
その赤い火星の見頃が、もう、間もなくだ。
画像は火星の夕日(NASA)。