憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

湯来の民話「森を救った大蛇」

2007年12月18日 08時32分40秒 | イベント
12/18(火)

 昨日は職場の忘年会が市内中心部であり、深酒をしなかったことと遅くまで飲まなかったことでスッキリした朝を迎えています。
 市内に通勤していながら、100m道路沿いのドリミネーションを見る機会もなかったんですがお店に行くまで同僚みんなと歩いて行くことになり、今年初めてチラシ・パンフじゃない”ホンモノ”を見ることができました。若いカップル、老夫婦、親子などが携帯やデジカメで写真を撮っているのを見ていると、見ているこちらもホッとした気分になれるから不思議です。
 今夜、週末にお出かけになってみてはいかがでしょうか。

湯来に伝わる民話「森を救った大蛇

 むかし、水内では毎日毎日雨が降り続き大水になってきました。濁流が川をあふれ、森地区でもところどころ川の水が田畑に流れ込んで、川岸が崩れそうになってきました。
 「田んぼが流れるが、この雨ではどうにもならん」
 「どうか、早く雨が止み、川の水が引きますように」
 人々の願いもむなしく、空は暗く、雨脚は一段と激しくなり、あわや押し流されそうになったその時、一匹の大蛇が井出のたもとから現れ、濁流の流れる川土手に沿ってはって行きました。
 すると大蛇が水をさえぎり、森地区に流れ込んでいた水はピタリと止みました。
 「おかげで田も助かった、畑も助かった」
 「家が流されるかと思ったが助かった」
 「ありがたいことじゃ」
 雨が止み、濁流が引くと大蛇は静かに姿を消しました。人々は、大蛇がせき止めた際に頭と尾があった所に小さな祠をつくり、「井出神様」と呼んでいつまでもあがめたそうな。
 今も、森井出の広い所と、50mくらい下流の土手に同じような小祠が二つあります。この森地区は「森八町」とも呼ばれ、水内川沿いでは珍しく田畑のまとまった地域があります。昨年の台風被害で盛り地区下流の堰堤が濁流で壊れていたのを思い出しました。あの時、大蛇が現れていたら・・・・、有り得ないか
 退治される悪い大蛇ばかりじゃないんだ。
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