京都府木津川市鹿背山
木津川市鹿背山の民家から離れた山中に、どうしてこんなところに? といった感じで神社記号がある。
山中といっても標高100メートルほどではあるけれど、浅い山だけに、民家から離れているのが興味を引く。
三十八神社から見れば、山を越えた反対側にあって、山を迂回すれば結構な遠回りになる。
山越えすれば距離を短縮できそうだが、地形図には観音寺峠という地名が記載されているものの、峠越えの道は記されていない。
ところがyahooやgoogleの地図を見てみると、峠を越える狭い車道のようなものが記されている。
ネットで調べてみると、車はともかく、人が歩くぶんには問題無さそうな道があるようだ。
三十八神社から少し北に移動して、民家の間の狭い道を西に進む。
民家が尽きるところから山道のようになり、暗い樹林の中を進むと小さな池が現れる。
どうもおかしいと思い、スマホで現在地を確認すると、明らかにコースから外れている。
一旦、民家のあるところまで戻る。
民家の裏手の塀に沿うように道があって、こちらが峠への道らしいが、入り口付近は下草が生えていて、あまり歩く人はいないようだ。
暫く進むと下草は消えて、こんな感じの道になる。
とても車が通れる道ではないし、かといって地形図に記載されないのも困る、といった程度の道だ。
途中、前日の雨のせいか、ぬかるんでいるところもあるが、道ははっきりしている。
ただ、山歩きに慣れている人なら何でもない道だけれど、神社めぐりだけをする人なら、ちょっと不安を覚えるかも知れない。
峠付近は軽トラなら通れそうな道になる。
峠の先も同じような感じで、緩い坂道を下っていけば農道のような雰囲気になり、すぐに鹿背山の集落に入る。
集落内は特に見るべきものは無いけれど、のんびりと歩いていける。
集落内を600メートルほど歩いたところから、右手の山へと入っていく狭い車道を進む。
途中、道が大岩を避けるようにカーブするところがあって、曲がりきって岩の反対側を見ると、磨崖仏が彫られていた。
回復地蔵磨崖仏と呼ばれているものらしい。
道端に咲くノアザミにバッタが乗っかっていた。
何してはるん? という感じで覗き込むと、少し警戒するように身じろぎするが、居心地がいいのか花の上に留まったままだ。
顔の正面に花粉を付けているから、受粉の役割も担っているのかも知れない。
低い峠を越えて、浅い谷間に下りたところに神社がある。
思いのほか立派な鳥居が立っているし、神社前は駐車場として小さな広場になっていて、山中の神社のイメージは無い。
この日、訪ねた神社は4社で、ここが4社めになるわけだが、奥深さという点においては最もそれを感じさせない。
よく手入れされている、と言うよりは、よく整備されているといった感がある。
境内は小石が敷き詰められ、拝殿も小綺麗なものだ。
本殿も立派なもので、今回の神社巡りでは、唯一、奈良を感じさせないものだった。
何となく物足りないような気もするが、やはり民家から遠く離れた場所にあるので、一人の空間は満喫できる。
それに、周囲の地形はなかなかに興味深く、近くに住んでいたなら探検気分で歩き回ってみたくなるところだ。
ここからは、加茂駅よりも木津駅の方が近いので、そちらに向かって歩く。
やや退屈な道のりではあるが、時折お邸と呼べるような古い大きな民家があったりして、やはり歴史ある地域なのだなぁ、と見入ったりした。
撮影日時 160517 14時40分~15時(神社のみ)
地図
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峠越えの道、入り口は確かに、初めて通る者には不安な感じですね。
でも軽トラは通るでしょうね。
あの様にちゃんと草に埋もれずにありますから。
山の両側でそんなに行き来はないけど、ないと困る道なのかも?
丹波市の氷上町の独鈷の滝から市島町へ抜ける峠の道も、県道として登録されているのですが、地図では途切れている様に表示されています。本当に登山する人しか通らないけど、県道としてあるのは、やはり必要性があったからでしょうね。今はトンネルがありますから。
話が反れましたが、峠道を歩いて不意に磨崖仏が現れるのは感動ですね!
それも良い具合に苔むして。
かなり男前の地蔵菩薩様です(笑
神社は、失礼ながら、少し興醒めでした。
赤い鳥居が、峠道の雰囲気にアンマッチ・・・
境内の砂利も「空気読んでないなぁ」みたいに見えました。
でも社殿の古びた侘び加減は良いです。
こちらでは、この数週間、ほぼ毎日熊の目撃情報があります。
西脇市から多可町、丹波市です。
複数いると思われますが、子熊だったり大きなものだったりで、親子連れだと非常に危険。
ですから、「山への単独行動、夜間の外出は極力控えて」と役場から注意が出ています。
魅力的な峠道や、神社や、滝に一人で行くのが難しいです(苦笑
おはようございます。
時々、こんなふうにブログの記事を書いていても、
実際に同じ経路を歩かれる方はいないだろうなぁ、
なんて思ったりします(笑
軽トラは、三十八神社側は通行不可能な感じで、
鹿背山方面から峠までは利用されてるっぽいです。
昔は行き来があったのでしょうが、今は鹿背山の山仕事の人が使う程度で、
峠を越えて歩くのは、一部の物好きな人だけかと。
磨崖仏はビックリしました。
全く予備知識が無く、妙に存在感のある岩だなぁ、
と思ってカーブを曲がったら現れたので。
南山城は石仏も多い地域なので、あちこち歩けば、色々と出逢いがあるかも知れません。
4社のうち3社は期待以上だったんですが、
ここだけが期待を下回ってしまいました。
しかも、ここだけが離れた位置にあるため、
一番労力を費やしたわりに、うーん…、という感じで。
でもまあ、満足度の高い一日でした。
秋田の熊のニュースは何度か目にしましたが、
そんな身近なところで頻出しているとは知りませんでした。
丹波はまだしも、西脇にまで出没しているんですね。
確かにそれは、山に入るのは怖いですね。
来月には丹波に行くつもりをしていたんですが、どうしようかなぁ…。
柱が、地面に近くなるほど太くなっています。
肥前鳥居を思い出しました。
バッタ君は、マクロですか?
解像感が高いです。
マクロを使う機会が無いなぁ、
撮影意欲は湧かないけれど、ついでだしノアザミでも撮っておくか、
と、ノアザミに近寄ってみたのがバッタ君との出逢いです(笑
かなり近寄ってもじっとしていてくれたので助かりました。
鳥居は見たときに、ちょっと変わってるなぁ、と思っていたのですが、
なるほど、検索して画像を見ると、確かに肥前鳥居に似ていますね。
予報では晴れでしたが、晴れていたのは京丹波までで、南部へ行く程雲が増えて、後半は雨でした。
久し振りにるり渓へ行きました。
雨後と上流の状態で、水は綺麗とは言えませんでしたが、予想以上に観光客はいて、駐車場は満車でした。
運良く1台分空いたのでそこに駐めましたが、路駐の人も多かったです。
でも有料の土産物屋さんの駐車場には駐めないんですね(笑
人が多いのと水質の悪さでちょっと撮影意欲が減りましたが、なんとかブログ用の写真は撮れました。
川に近づくときに、葉っぱの上に毛虫を見つけて、木々の下を通る時は日傘をさしましたので、自由が制限されましたけど。
しかし、あの辺りの旅館の寂れ具合は哀しいですね。
廃墟が絵になれば良いのですが、ならないので、余計に寂しいです。
おお、私が車時代によく行った地域が多くて懐かしいです。
最近、私の休日は雨ばかりで、どこにも出掛けられずにいます。
るり渓は、土日ともなると結構な人が訪れてますね。
カメラで水の表情を撮る、という目的なら、それなりに面白いところではありますが、
観光で行くほどのところではないと思います。
おっしゃるように水は汚いですし、大した滝も淵もありませんし。
上流の、るり渓温泉はそれなりに賑わっているようで、
それらの関連施設が水質汚染の元凶でしょうし、
下流の旅館の衰退の原因でもあるでしょうから、
私は上流の開発許可を出した行政を馬鹿だと思ってます。
神戸市道場の百間滝の上流が宅地開発されたことと並んで、
私には許せない開発の一つです。
もっとも、るり渓の方は、軍事施設として開発される予定もあったようで、
それを避け、観光施設としたことで、地域振興に役立っていると見ることはできるのですが…。
まあとぢらにせよ、あの寂れ具合も汚れた水も、寂しくなってきますし、
何より、その元凶となるところが賑わい、
汚れた水に疑問を抱かず多くの人が訪れていることが寂しいです。
そうですか、るり渓には以前軍事施設建設の計画もあったんですか。
それなら、今の状態は少しは我慢出来るのかなぁ。
でもしっくりこないですね。
日曜日も、鳴瀑あたりの飛沫は撮影しましたが、水の流れとかは撮影する気分にならなかったです。
三脚を置いて真剣に撮影されている人や、椅子に座って黄昏れている人には悪いですが、長居する所ではないですね。
それとも、私達は滝好きなので、他県の綺麗な水質の滝の写真を見慣れてしまったのかなぁ(笑
開発と言えば、神戸の甑岩神社もマンションが建つそうですね。
反対の署名をしましたが、無駄だったようです。
行政はこう言うものを守ってくれないんです。
磐坐とか、そう言ったものがある場所に重機が入るんです。
伝説の様に岩から煙りが出て呪いがかかったら、どうするんでしょう?
こんにちは。
きょうは休日ですが野暮用で出掛けられず。
次の休日は雨の予報…。
何だかんだ言いつつも、琉璃渓では今までにたくさん写真を撮りました。
レンズを通して見れば、肉眼では見えなかった表情に、
時々はっとするような美しさが垣間見えたりもしました。
それは誤魔化しであったり、或いは写真のいたずらのようなものと言えなくもありませんが、
かつては確かにあった表情なのではないかと思ったりもしました。
見所は鳴滝となっているようですが、
私が過去何度も掲載した琉璃渓の記事にその写真が無いように、
辛うじて美しい表情を見せてくれるのは、通天湖に近い上流部だと思います。
まあ、綺麗な滝は沢山見てきてますから、高い評価は決してつけられないですけれど。
下鴨神社にもマンション計画があがっていますが、どうなることやら。
式年遷宮の費用捻出のためらしいですけど、
敷地にマンション建ててまで行う式年遷宮に意味はあるのかと考え込んでしまいます。
日が差したら差したで、蒸し暑いです。
昨日は雨が小止みになったので、町内の岩座神へ棚田を撮影に行きました。でも山一つ違うだけで同じ町内なのに雨がザーザー。
田圃の撮影はしたいけれど、あの急勾配での車の操作が恐くて(笑)、中途で登るのを止めておきました。
前から行きたかった五霊神社には行けました。参道は短いですが、樹木に特徴がありますね。
大きなカメラを持って撮影に来ている人がいましたが、神社には立ち寄らなかったようです。
後は八千代の鹿子神社、小坂の春日神社、どちらも民家が横にありますが、人がいない(笑
参道はなくて、いきなり境内ですから、撮る物は限られます。
最後に、多可町の鎌足神社へ行きました。
真新しい社殿と玉垣です。山の上にあった祠を、村人の高齢化で参拝が困難になったと言うことで、平成19年に川岸へ遷宮したのです。神様を氏子が交代で背中に背負って山を下りたそうです。
その様子をブログに詳細に記録された方がおられて、私はそれでその神社を知っていました。
その方は昨年84歳でお亡くなりになり、ブログももうありません。奥様が、私のネットの師匠で、「陰影を上手に撮影される」方です。74歳の奥様は今お一人です。
ご主人のブログが残っていれば良かったのですが、ご本人が病を得た時に自分で削除されてしまったのです。
残念です。
雨の心配が無い休日は出掛けよう、と思いつつ、
晴れたら晴れたで暑くて出掛ける気になれません(笑
こういった点も、やはり車がいいなあと思えるところです。
岩座神は、まずその地名に惹かれますね。
どんなところだろうと、想像力が掻き立てられます。
行ったことはありませんが、登山関係の本で、昔から千本杉の存在は知っていました。
一般的には、やはり棚田の撮影目的の人が多いんでしょうね。
ちょっと古い鉄道関係の紀行文で、鍛冶屋線に乗車する描写があったので、
多可町付近の地図を見ていたところでした。
西脇市駅(当時の野村駅)から、何となく鉄道跡を思わせるような線形の道路を地図で追っていくと、
ちゃんと鍛冶屋に辿り着いたので妙に嬉しかったです。
神社もそうですが、色々と環境的に羨ましいです。
ブログは勿体無いですね。
資料性の高いものでも、何年も更新が無いと運営側が削除したりもあるようですし、
そう考えるとブログに記録していく意義って何なのかなぁ、なんて考えたりもしてしまいますが。