京都府南丹市園部町大河内
寒い日が続いた。
家の近所では水溜りが凍っていたし、時おり雪が降ったりもした。
ただ、大寒波というわりに、気象庁のホームページで日々アメダスの気温を確認していると、山間部の気温は例年とさして変わらないように思えた。
寒いのは嫌なのだが、厳冬の風景、となると、何となく物足りないのではないかという気もする。
果たして実際の山間部はどんなものなのか、T君と休日が一緒になった日、久しぶりの琉璃渓で確かめることにした。
川西市の北部辺りから、日陰に少し雪が見え始め、能勢に入ると田畑は白く染まっていた。
二人とも雪道に慣れていないので、やや不安ではあるが、凍結防止剤のお陰で路面に雪は無く、凍結している様子も無い。
それでも怖々、といった体で琉璃渓の入り口駐車場に到着してホッとする。
積雪は5cm~10cmといったところで、下り坂の遊歩道はなかなかに滑る。
ただ、車での雪道はともかく、歩きに関してはそれほど苦手意識は無い。
よく滑る谷歩きをしてきたからだろうか、多少は滑っても直ぐに体勢を立て直せる。
が、T君は度々滑って悲鳴を上げる。
「ズルイっすよねぇ、滑り止めのついた靴を履いてきて」
なんて冗談を言うが、勿論、ただのカジュアルシューズである。
白を基調とした風景の中、流れが黒い帯を描いている。
冬の琉璃渓には何度も来ているが、今までで一番積雪量は多い。
冬らしい風景ではあるけれど、流れは凍結しておらず、過去と比べても物足りない。
でも、風景としては物足りなくても、雪道はただ歩いているだけで楽しく、童心に返る。
水面は雪や氷で覆われていないけれど、冬の景色を映している。
流れ自体は凍っていないが、水飛沫がかかるような場所や、水が滴るようなところは、ほぼ例年通りに凍っている。
岩に溜まった水も、素敵な模様を描いて凍る。
ファインダーを覗けば、氷と水だけの世界になる。
雪道を歩くのも楽しかったが、やはりファインダーの中の世界にのめり込んでいく感覚は、他に代え難い楽しさがある。
暫しT君をほったらかしにして、夢中になってシャッターを切る。
滝の手前の白い部分は、雪ではなく泡である。
これが琉璃渓の残念なところで、いつまで経っても水質は改善されそうにない。
氷はとても綺麗に見えるけれど、これも川の水飛沫がだんだんと凍って氷柱になったものだから、たぶん、汚れているんだろうなぁ…。
それでもやはり、氷の美しさには魅せられる。
ここの氷柱は壮観だったが、遊歩道から少し離れていて、見逃してしまいそうなところだ。
T君が、10mほど高い場所にある遊歩道からこちらを見下ろしている。
何をチンタラやってるんだ、と思っていそう。
今日いちばん印象的だったのはこの辺りで、冬の厳しさや幻想的な感じが出ていると思う。
と言っても、それは写真的にはという意味で、肉眼ではもっとあっさりしてるというか、そんなに特別な感じではない。
だからT君に撮ったばかりの写真を見せると、「ええっ! そんな幻想的になるんですか!?」と驚く。
なんか「騙し」ではないかと言いたげだ。
光の見え方、色の見え方、時間を写し止めるということ、そういった要素が絡み合って、肉眼とは違った表情が捉えられるのであって───なんてことを説明しようかとも思ったが、メンドクサイのでやめる。
ここまで軽く滑る程度だったのに、ここで盛大に転んだ。
その衝撃で三脚が壊れてしまい、ちょっとへこむ。
ああ、と空を見上げると、ずっと曇天だったのにいつの間にか冬らしい青空が広がっていたので、手持ちでパチリと写真を撮った。
撮影日時 180129 8時30分~10時30分
地図
おはようございます。
ああ、裏六甲の氷瀑は昔から有名ですもんねぇ。
過去に何度も新聞で写真を見た記憶があります。
三重県でも伊賀地方だけは、内陸なのでとても寒いです。
名張に住んでいたときは、毎朝のように氷点下になるのでビックリしました。
全面凍結するのは支流にある大日滝くらいで、
メインの滝はそこまで凍らないのですが、
普段、水が滴っている程度の岩肌が、見事な氷瀑になっていたりします。
ネットで調べると、この寒さで大日滝は凍っているとのこと。
ただ、私が昔に見た時は、ネットが普及する前のことで、
誰もいない氷の世界を堪能しましたが、
最近はカメラマンが押し寄せているかも知れません。
ですから、扁妙の滝や黒滝と同じく、気儘にのびのびと撮影出来なくなっているかも。
白綾は凍りますかね?
単純に気温で決まるわけでもないようで、水量はもちろん、
水質、水温など、いろんな条件が関わってるようです。
赤目より琉璃渓の方が気温は低いのに、赤目の方が凍っていたりしますし…。
え、レンズの装着がちゃんと出来ていないって、
そもそもカメラが作動しないんじゃ…。
いや、まあ、いろいろあるんでしょう(笑
「おっ!とっと 兵庫」さんが神戸市の七曲滝の氷瀑を撮影に行かれたら、新聞社やアイスクライマーが大勢いて、なかなか撮影させてもらえなかったそうです。
都市部に近いので、人が多いのでしょうね。
アイスクライマーなどは折角の氷を砕いて落としてしまうみたいだし。
赤目の滝が凍ると言う認識はなかったです。
三重県って暖かいイメージが私の中に勝手にあるのでしょう(笑
山の中ですから、きっと凍ると美しいと思います。
篇妙の滝は有名すぎるし、三木市の黒滝は田んぼの中で見られる氷瀑なので、人が多すぎるみたいです。(水質は瑠璃渓とどっこいどっこいでしょうか?)人が多いと、私のような素人は怖気付いてしまいます。本格的な装備と腕の人に邪魔していると思われるし(笑
白綾はその点誰も冬場は行かないので、良さそうですが、秘境に行くのは勇気が要りますね。撮影技術の前に運転技術が・・・
昨日、凍結した池の写真に挑戦したのですが、レンズの装着がちゃんとできていなくて、失敗しました。
そっちもちゃんとやれないカメラマンなんて・・・です。
おはようございます。
相変わらず忙しくて、早くも月イチ更新の目標が危ぶまれます。
皆既月食も、月を見ることさえ忘れておりました。
琉璃渓は、水質改善に取り組んでいる様子も無いですから、
今後もずっとあのままでしょうね。
でも、上流のるり渓温泉やゴルフ場は賑わっているようですから、
本当の自然の美しさなど求めていないレジャー客がいる限り
問題にはならないのでしょう。
氷瀑は赤目四十八滝を撮ってみたいです。
名張在住時代、一度だけその姿を見ましたが、写真には撮ってなかったので。
御船の滝や扁妙の滝は、氷瀑として有名すぎるのと、
その一箇所にカメラマンが集まるのでちょっと敬遠しがちです。
ただ、赤目が凍ることはなかなか無いので、今後、撮影できることがあるのかどうか。
インスタ流行りですが、私の周りでは一人もやってないんですよねぇ。
時代に乗れてない者ばかりなんでしょうか(笑
寒いので家にこもりがちな今日この頃です。
一昨日の皆既月食も自宅の窓から撮影して、ぼんやりしたお月様のみ。
瑠璃渓、確かに水は綺麗と言い難いですが、氷になると美しいですね。
それともhiro1jz様のお写真だから幻想的なのでしょうか^^
あまり寒いので、篇妙の滝は氷瀑になっているのですが、とてもあそこまで登って行く気になれません。
きっと白綾の滝も氷瀑になっているのでは、と思うのですが・・・。
氷の模様、本当に綺麗絵dすね。最近霜を撮影するのが流行っているそうですよ。インスタ映えするんですって。