神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

春日神社

2010年11月17日 | 和歌山県
和歌山県田辺市下川下


日置川の滝巡りを終えて、帰りのルートをどうしようか迷う。
往きと同じではつまらないので、ちょっと遠回りでも日置川を遡り、中辺路の近露、十津川経由で帰ることにした。
せっかくだからもう少し日置川に寄り添って、その表情を見ておこうという気持ちもあった。
近露辺りに流れる川は、何となく富田川の上流のような気がしてしまうのだけど、実際には日置川がくねくねと険しい山中を縫って近露からさらに奥、果無山脈へと続いている。
道中はひたすら山の中を行く印象で、国道を走る部分でも、時に林道レベルの道になる。
そんな道のりで、少しは平地が出てきたなぁと思える場所が下川下の集落で、そこに春日神社がある。
地図に名称は載っているのでその存在は知っていたが、今回はどこも神社に寄らず帰ろうと思っていた。
だが、国道からその鳥居と石段、さらにその上にある鳥居が見えたときに、ふっと惹かれるものがあって立ち寄ってみた。



国道に面した鳥居は割愛。
たぶん私は、石段の上、鳥居の先にある緑に惹かれたのだろう。



上りきってみると、べつに深い緑というわけでもないのだけど、何となく、「いい感じだな」と思える雰囲気がある。



日が翳れば、ふっと鎮まるような気配も訪れる。






拝殿の両脇には相殿が並び、すっきりとした端正な姿だ。
境内左手や、社殿の背後には杉の大木もあって、明るく開けてはいても落ち着いている。



鳥居を振り返る。



本殿と相殿。
どちらもすっきりとした姿である。






相殿は彩色されており、レンガ色というか、くすんだような朱色。
で、その手前にある狛犬が、なかなか個性的な姿をしている。
大きく撮らなかったので後悔した。


2万5千分1地形図 合川
撮影日時 101022 14時10分~14時30分

駐車場 三叉路のところに停めたが、停めていいのか微妙・・・。
地図