神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

岩井稲荷神社

2009年05月15日 | 京都府

京都府福知山市長田


福知山の中心から南東に外れた場所にある。
市街地からは離れているとはいえ、辺りは集落というような環境ではなく住宅地の趣で、丘陵上には工業団地もある。
そういった環境であるから、目的の神社から神社へと移動する経路の途中にこの神社があるのは判っていたが、立ち寄るべきかどうか迷う。
何にせよ、通り道であるので、とりあえず神社の前を通って、どうすべきか決めることにした。

この日は平日で、しかも時刻は早朝の6時半。
平日の朝早くから住宅地をカメラを持って歩くのは気が引けるが、雨上がりのせいもあって、ちらっと見えた境内の雰囲気には惹かれるものがあった。
腰を落ち着けて撮影、という気分にはなれないので、手短に、かなり端折っての撮影で、ちょっと勿体なかった。



参道はもう少し手前から始まっており、写っている車道は参道を横切っているもの。
本来なら最初の鳥居から撮りたいところだが、車が停まっていて人の気配もするので遠慮しておく。



住宅地といっても開放的な場所ではなく、緑濃い空間だ。



もちろん、さして深い杜ではないけれど、雨上がりの朝の、淡い光が社殿を包み、密やかな空気を湛えていた。



社殿前のベンチは、いつもなら無粋に見えてしまいそうなのに、柔らかな光に浮かび上がっているせいか、何かが語らっているような、心地良い気配があるように思えた。



鳥居を振り返る。
さすがによく手入れされているようで、低い竹垣や植栽されたツツジなどの植木もあるが、違和感や硬さみたいなものはない。



拝殿前から振り返った様子。



横からも参道が伸びてきており、そこから拝殿と本殿覆屋を撮る。
このすぐ背後には民家が見えていて、写真で見るほど落ち着いた環境ではなく・・・。
でも、地元の人には落ち着ける素敵な環境であろう。


2万5千分1地形図 福知山東部
撮影日時 090508 6時半~6時50分

駐車場 参道横に広場がある。
地図