神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

鏡神社

2008年05月01日 | 京都府

京都府南丹市園部町口司

鏡神社という名前をネットで検索すると、ここに限らず幾つかの同名の神社が出てくる。
祭神は様々で、単純に「金属系の神様かな」などと考えてしまう私には、共通項の見出しようもないし、そもそも、最初は名前も知らずに訪れた神社である。
地形図を見ると判るように、口司集落の奥の谷間にあって、こういう場所にある神社は、その風景を確かめずにはいられないのである。



水田と口司の集落。
ありがちな風景だけど安らぎを感じる。
家並みの奥から右手に入っていく谷間に神社がある。


農道のような道を進み、左右の山が迫ってくると質素な鳥居が現れる。
木は既に朽ちかけていて、貫と額束のみ過去に修繕したようである。


付近は植林帯であるが、参道の周りだけは比較的大きな木が残されている。


参道途中には、小さい板垣に囲まれた、亀石と呼ばれる石がある。


本殿が見えてきた辺りで、前方の境内社前に鹿を発見。
夜間、山中を車で走っていると、鹿という動物が意外なほど普遍的であるのに驚くが、昼間に姿を見せるのは珍しい。


石垣上の高みに本殿。
正面の石段には名前の判らない蜂が数十匹飛び交っていた。攻撃性は無いようで、近寄っても危険は感じなかったが、邪魔をしては悪いと思い、石垣の先にある裏手の石段から境内へ上がった。
境内ではスズメバチが巡回していたので、そそくさと参拝を済ませて退散。
石垣沿いでは、同じルートを飛行する習性のあるオニヤンマが、何度も私の前に、その雄々しい姿を見せて飛んでいた。


2万5千分1地形図 埴生
撮影日時 070729 9時~10時

地図