神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

左近神社

2008年05月07日 | 兵庫県

兵庫県篠山市草ノ上

神社巡りを始める前から、篠山市や南丹市方面へはよく出かけていた。
特に、国道173号線は最もよく利用する道路の一つで、車の窓から、この左近神社の鳥居を何度も見てきた。
そういったことから、神社巡りを始めた初期に訪れていて、買ったばかりの慣れないカメラで撮った写真は、懐かしいというより、あまり見たくないという出来映え。
そしていつしか、沢山の神社の印象に埋もれていき、近くを通りつつも寄らずじまい。
ただ、渋い味わいの神社だったなぁ、というイメージだけは残っていた。

先日、櫛石窓神社に行った帰り道で、左近神社の鳥居の奥に陽が射しているのが見えた。理想的な光線状態と思い、急遽、立ち寄った。
残っていたイメージ通り、やはり渋い味わいだなぁ、と感じた。そして今回は、その味わいが、少しは写真に写し取れたのではないかと思う。



鳥居の奥で、木々の緑が輝く。
急傾斜の石段の先に、ちらっと拝殿の屋根が見えて、何故かドキッとするほど「いいなぁ」と思ってしまった。


暗がりの先の光というものには、いつもときめくような感覚が生まれる。


両側は榊らしき木が密生。杉の大木もある。
早く高みへ、と気が逸る参道。


境内は狭い。振り返れば木の間越しに田畑や集落が望まれる。
本殿と境内社には、やはり独特の「渋さ」を感じる。


形? 色合い? 渋さを感じる要因は何だろう。


この空間そのものが、この雰囲気を創り上げているのかも知れない。


2万5千分1地形図 村雲
撮影日時 080406 10時~10時40分

地図