神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

岡田小秦命神社

2008年05月17日 | 奈良県
奈良県宇陀市大宇陀区小和田

何となく歴史ありそうな名前の神社だ。事実、式内社であり、当時から名前は変わっていないらしい。
歴史あることは、参道や境内に聳える杉の巨木からも窺える。
環境省の巨木調査資料によれば、幹周3m以上の大木が16本。うち、最大のものは5.7mあるという。これだけでも見てみる価値があるというものだ。
とは言っても、資料に於ける数値と、実際の印象が合致するとは限らないが。

そんな神社であるが、地図に記載は見当たらない。複数の地図を調べてみたものの、神社名のみならず、神社記号さえ載っていない。
私が信奉する国土地理院の地形図も、案外といい加減なものだと思いつつ、載っていないことが行ってみたい意欲を掻き立てたりもするのである。



地図に載っていないため、入り口がどこか少し迷う。おまけにこの神社は鳥居が無く、いきなり山へ入っていく石段から始まる。


杉としては複雑な樹形の見事な大木が聳えている。


境内に到着。狭いが神域と呼ぶに相応しい空間。


本殿は北向きの珍しいもの。
社殿、狛犬ともに、まだ新しいようだが、木々の息吹に包まれた心地よい場所であった。


2万5千分1地形図 古市場
撮影日時 071122 13時~13時20分

駐車場 神社前に駐車スペースあり
地図
地図上に神社の記載が無いため、地図リンクで示した神社の位置は正しくない可能性があります。