落語のトリはとても面白い。さすがと注目してしまった。ねずみは、落語の演目の一つ。左甚五郎が登場する落語の一つである。
噺に引き込まれる。
さいしょからねずみがでてくるのではない。
旅人に子供が泊まるのならうちにどうぞと言って、
旅人は何処でもいいがそういうのならと、こどもは布団が無いのでさきに布団やさんに行くのでといって12モンを下さいといって、さきにいく。旅人に宿に行く道筋を言って布団やさんに行く。
その道筋にぼろな家がある。とても宿屋とも思えるものでない。足を洗う桶も自分でもって、そこの川に行って、水を汲んで自分で足を洗う。主人は腰が立たなくて動けないからね。
場所は奥州仙台の宿場町。
鼠屋の主人は宇兵衛。もともとは隣の虎やの主人。5年前に妻に先立たれ、後妻が腰を悪くした宇兵衛とその子供12歳につらくあたる。番頭さんとつるんでしまい虎屋をのっとってしまう。そこからいろいろ話が展開する。
最後の落ちに会場のお客さんが笑ってしまう。落語は15分でおわりだから、終わりがないほどに延々に続きそうだが、落ちがあって、ほっとして、笑いを取って、切りよく終わる。
元々は浪曲の演目。2代目広沢菊春の得意ネタだった「左甚五郎」を3代目桂三木助が「加賀の千代」と交換して演じたのが始まりとされる。こういうおはなし、日本の文化ですね。古典落語は面白い。演目はいろいろなじみがあるのもあるけれど。ないのもすぐに面白い。