a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

『アルゴ』を観る

2014年02月09日 | 映画
アルゴ [DVD]
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 映画『アルゴ』をDVDで観たのでその感想を。

 この映画、ベン・アフレックが作ったので気になっていた。

 映画の出来としては、かなり良いのではないかと思う。なぜイラン革命が起きたのか、そこで米がなぜイランから憎まれたのか、などの背景が最初に描かれ、その上で、イラン革命時の米大使館の様子から物語が始まる。

 で、その後は、宣伝などにもあるように、米大使館から逃れた大使館職員を救うために、テヘランに映画撮影のロケハンに来たという偽装の映画制作をCIAが仕立てることになる。で、そこからこのウソのような作戦をめぐる物語が展開する。

 先ほど言ったように、映画としての出来は良いのだが、ただ社会背景を考えるとすこし疑問を持つことも……。例えば、CIAや米が第三世界諸国に対して行ったことをもっと描いていたら、イランの民衆の側に立った視点をもっと入れたら、あるいは純粋には救出劇には感情移入できなかったかもしれない。

 別に、映画を映画として楽しむことをここで私は批判しているわけではないし、この映画で主人公になる大使館員が米の侵略政策の責任を負うわけではないことも、言うまでもない。

 他方で、ベン・アフレックって、『パール・ハーバー』にも出演していたことを思い出す。

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 彼はそういう思考を持っているのだろうか? とも、疑問に思ってしまうのだった……。

 と、どうでもいいことをいろいろ綴ってみました。
 


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