a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

「リベンジ」って言うのは、やめませんか?

2017年02月08日 | etc.
 どうでも良い話なのだが、スター・ウォーズの話を前回したので、ちょっともう一つ別の話をしたくなった。

 中学の時だったが、その当時は映画館に行くお金もないし、そもそも私の住む街には映画館もなかった(笑)。で、当時、スター・ウォーズの第三作『スター・ウォーズ:ジェダイの帰還』が話題になっていて、映画が見れなかったので、ノベライズ本を読んだ時の話である。

 で、ノベライズ本の後書きで、なんで副題が「ジェダイの帰還」、それも「帰還」returnという言葉が使われているかの解説があって、それは今でも記憶に残っている。(ちなみにあくまで記憶なので、不確かなところもあると思われる)

 そこでの話は、ジェダイは「正義の味方」なので、revengeをしない。あくまで「帰還」するのだという説明が載っていたのだった。

 ちなみにノベライズ本は下のようである。今でも同じ解説が載っているかは知らないが。

スター・ウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還 (講談社文庫)
ジェームズ・カーン
講談社


 で、最近はカタカナ語化した「リベンジ」という言葉をテレビで良く耳にするが、これ、revengeを訳すと、報復や復讐になる。それをよくスポーツなどの話題で使うな~と思わなくもない。一回負けて、再戦の際に「報復」や「復讐」なんて言ったら、大騒ぎになるはず(だからカタカナ語が使われるのだろうが)。

 そう考えるなら、リベンジマッチなんて言わないで、やはりリターンマッチの方が良いのではないかと思うのだがいかがだろう?

 そんな、どうでも良いことを考えたのだった。

 まあ、日本語には日本語の文脈や背景があって、それが受容の際にも影響しているのだから、必ずしも原語を尊重することもないのだが。また、英語や仏語でも、外国語からの言葉の輸入に際して、同じようなことをやっているのだけれども。


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