お寺さんぽ Ver.03

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少林山達磨寺 (群馬県高崎市)

2011年07月24日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はダルマの発祥地として有名な、「少林山達磨寺(しょうりんざん・だるまじ)」です。

縁起モノとして今でもよく使われる、「縁起達磨」発祥のお寺です。
当然のように、お寺でも「縁起達磨」は購入でき、大きいものから小さいものまで様々ありました。
とりあえず、机における程度のものを買ってきましたよー。
なかなかいい風情です。
なんらか願いが叶った際に目を入れるようにしましょうかね。


※絵馬も達磨でした。なかなか可愛いですね。


さて、そんな訳で「達磨寺」です。
HPを見たところ細かく歴史が残っておりましたが、ごく簡単に。
三百年ほど前、とあったので、だいたい江戸時代頃でしょう。

昔、碓氷川のほとりに観音堂がありました。
「行基菩薩(ぎょうき・ぼさつ)」作の、十一面観音だそうです。
延宝年(1673~80)に大きな洪水があり、碓氷川も氾濫したんですが…その後、川の中に何やら光る物を見つけたのでした。
不審に思って引き上げたところ、それは古木だったのです。
なんで光ってたんでしょうね!?

ともかく、それがたいそう良い香りだということで、霊木としてお堂に安置しておいたのです。
古木は香木だったんですよ。

それから時は過ぎて、延宝八年(1680)のこと。
「達磨大師(だるま・たいし)」から夢でお告げを受けた、と「一了居士(いちりょう・こじ)」という行者が訪ねてきました。
お告げの内容から、おそらくは安置した霊木だろう~ということで、彼はそちらに「達磨大師」の像を彫ったのでした。

”ひと彫りするごとに拝礼を三度する”という、一刀三礼(いっとうさんれい)なんて彫り方をしたようです。
それだけ気持ちがこもるということなんですが…時間かかりそうねー。
聞いたところ、「一了さん」はさほど若くないようなので心配。

まぁ、ひでるさんの心配をよそに、無事座禅している「達磨大師」像を完成させ、ここにお祀りしたのでした。
それがなかなか素晴らしい出来栄えだったらしく、
「ウチのお堂にすげぇ達磨大師像があってさぁー」
みたいに村人が言いふらしたことから(たぶん)、たちまち周辺の噂となり、”達磨大師出現の霊地”となっていったのでした。
山号が「少林山」となったのもその頃。

その話題はやがて藩主「酒井忠拳(さかい・ただたか)」の耳に入り、彼はここにお寺を建てることとしたのです。
「水戸光圀(みと・みつくに)」に進言し、僧「天湫(てんしゅう)」が「達磨寺」を開創するのでした。

その観音堂は、創建当時のまま現在も残る最古の建物。
さらに境内には達磨堂という、”ダルマ・ミュージアム”というべき施設もありました。
色々な達磨、そのグッズが集合しているという、注目のスポットです
日本地図と共に全国の達磨が並べられており、その変化を見比べたりもできます。
そう大きな施設でないのは良し悪しかなー。


※達磨堂 だいたいこんな感じのサイズ

年末年始には、階段にずらーっと参拝客が並び、そりゃー大変な賑わいになるんだとか。
入場制限されるんですよ、と運転手さんが教えてくれました。


[住所]
 少林山達磨寺 群馬県高崎市鼻高町296

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ぐれダルマ [ 貯金箱 オブジェ ]
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※こんなんを見つけました。
 ミュージアムには入れるかなぁ。



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