お寺さんぽ Ver.03

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高山寺 (京都)

2008年01月03日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都市右京区の「高山寺(こうざんじ)」です。

こちらは…梅ヶ畑栂尾町(うめがはた・とがのおちょう)なんていう、京都の山奥にある古刹なのでした。
ごめんね、いきなり関係ない事なんですが…。
何度か書いていますが、ひでるさん京都にいた時はぐるぐると自転車で回っており、よく後先考えずにお寺の名前とかだいたいの方角だけでぶらりと向かっていたんですね。
そんな適当なんでも、たいていなんかしらのお寺とか歴史スポットに引っかかるので。
(※ほとんど見ないけれど、一応地図は持っていたりする)

で、こちらの「高山寺」
…ずっと「たかやまでら」だと勘違いしていた、というのはとりあえず置いといて、こちらへも自転車でフツーに向かっていたんですよ。
時期は真夏で、すっかーと晴れた炎天下に。
そりゃーもう、現世の地獄みたいでした。

さして体力ないというのに、単なるママチャリで向かったのでへろへろです。
しかも、途中で道を間違っており、聞いたおっちゃんに「こうざんじ」って訂正されたりして(笑)
これもまたいい思い出ですね。

そんな訳で、こちらが世に言う、”ひでる京都四大受難”のひとつ、「考えなしに高山寺」なのでした。
(※ちなみに、このあたりの話は「ひやしあめ」でも紹介しております)
だいたい、こちらは京都駅からバスで約五十分という距離ですからね。
そりゃ半端なもんじゃーありませんよ。

そんなこんなで「高山寺」
歴史は古く、宝亀五年(774)のこと。

「光仁天皇」の勅願によって開創(初めてその寺を開くこと)され、当時は「神願寺都賀尾坊」と言いました。
それから弘仁五年(814)には「栂尾十無尽院(とがのお・じゅうむじんいん)」に改称。
後の天台座主「尊意僧正(そんい・そうじょう)」もこちらの地で修行するなど、一時期は勢力があったようですが、後に衰退。

そして鎌倉時代。
時代の寵児「源頼朝」との戦いに敗れ、戦死した「平重国」を父とする、中興の祖「明恵上人(みょうえ・しょうにん)」
母も既に他界していたため孤児となった「明恵」は、叔父を頼ってご近所の「高尾山神護寺」に入り、仏道修行に努めました。

もともと素質があったのか、やたら頑張ったのか、東大寺や建仁寺でも学んで華厳・真言・律・禅…など、各宗の奥義を習得するのです。
「明恵」はそれら宗派・教義にとらわれることなく「釈迦如来」の教えままに生き、「清純無私な無我の行者」として生涯を貫いたのでした。

そんな「明恵上人」は「後鳥羽上皇」や貴族らの帰依によって、衰退していた「栂尾十無尽院」の堂坊を修復・復興。
さらに、「後鳥羽上皇」より「日出先照高山之寺」の勅願を賜り、寺号を「栂尾山高山寺」に改称したのでした。

仏道実践の霊域として知られることとなった「高山寺」は特に藤原氏一門には氏神である春日明神と並んで保護されました。
室町時代には戦乱によって堂坊の多くを焼失してしまいますが、江戸時代には永弁・秀融上人らによって再興。
平成六年には「世界文化遺産」に登録されるのです。

石水院は鎌倉時代から残る唯一のもので国宝。
もともとは「明恵上人」が「後鳥羽上皇」から学問所として賜った建物で、こちら以外は江戸時代以降のもの。
文化財の宝庫としても知られ、蛙と兎でお馴染み、有名な「鳥獣人物戯画」四巻を所持することでも知られています。
(ちなみに、寺にあるのは模本で、東京国立博物館にあるのが本物)

最後にちょっと楽しい、「明恵上人」の御歌をひとつ。
月がたいそうお好きらしく、それに関係する詩を多く詠み「月の歌人」と称されたんだって。

あかあかやあかあかあかやあかあかや
 あかあかあかやあかあかや月



[住所]
 高山寺 京都市右京区梅ケ畑栂尾町8

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