お寺さんぽ Ver.03

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他力本願 (浄土宗・阿弥陀如来)

2006年04月27日 | ネタ
のんびり気軽にさんぽがてら。
えっと、今週の当ブログは「阿弥陀祭り」開催中です。
次の記事も乞うご期待!
そんな訳で本日は「他力本願(たりきほんがん)」についてです。


正直これまでイマイチよく分かってなかったんですが、色々ブログ記事書くうちになんとなく掴めたような気がするのでこの話題をば。
……あ、もしかしてこれって”悟った”みたいな感じですかね?
菩提樹の下にでも行きましょうか?     (←仏教ギャグ)


えっと「他力本願」は本来は阿弥陀様を信仰する浄土宗の宗教用語です。
おそらくこの言葉を聞くと、「ああ、人任せしたりとか、無責任なことだよね?」なんて言うでしょう。たぶん。
まぁ、途中まで掃除したから、後片付けは残った人に任せてバックレちゃおう、みたいな、学生ちっくな感じに思われがちですが…。

これは間違いです。

公共の電波や人の目にふれるところで下手に使うと、各団体から猛烈な抗議を受ける可能性がありますので、言葉が色々影響する可能性がある方(そんな人来てないと思う)はくれぐれも気をつけて下さい。
うふふふ…宗教団体を敵に回すとおっかないですよー。(←無論冗談です。本気にしないように)


まず阿弥陀如来。
阿弥陀様は「四十八願」という四十八ほど衆生救済の願いを立てています。その中の十八番目が「念仏を行う衆生を救って、必ず極楽へ往生させる」というものでした。
浄土宗はこれを「本願」として、重要視しているのです。

「他力」とは、普通そのまま他人の力を言いますが、この場合では「阿弥陀さまの本願の働き」という意味でして、自力も必要ですがせっかくだから他力(無論、阿弥陀様ですね)も借りて皆で仲良く極楽往生しよう、という考えなのです。
「皆で頑張って極楽行こうぜ!」という感じ。これが浄土宗。

ちなみに「浄土真宗」になると、煩悩いっぱいの人間はどんだけ努力してもダメで、唯一阿弥陀様にすがることでのみ極楽往生できますよー、という考えなのです。これを「絶対他力」と言うそうです。
「皆で阿弥陀様を”信仰”して極楽行こうぜ!」という感じ。これが浄土真宗。
ちょっと違うでしょ?

★まとめ★
「他力本願」とは…
死後の安楽を約束し、極楽往生をかなえる阿弥陀如来さま。そのお力にすがれるよう、頑張りましょうね、みたいな意味が本来のものでした。
…うん、だいたいこんなんですよ。
間違っていたらコメントに指摘して下さいませ。再修業しますんで。


[関連記事] 
      知恩院(浄土宗の総本山)
      阿弥陀如来
      仏像講座「如来編」


[住所] 知恩院 京都市東山区林下町
 (※本日写真は京都「知恩院」二十五菩薩の庭です)



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