のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は石川県七尾市の「長齢寺(ちょうれいじ)」です。
さて、「お寺さんぽ」なんてタイトルとっつけながら、最近はなかなかお寺を紹介しないこのブログ(笑)
本日の訪問地はお寺に違いないんですが、こないだの滋賀県「大通寺」と同じく、どちらかというと”歴史ちっくなお寺”なのでした。
七尾市の散策コースとして、なかなか風情のある「山の寺瞑想の道」
JR七尾駅から「前田利家」の出世城「小丸山城址」を眺めた後に、てくてく徒歩で向かうのがちょうど良いでしょう。
(※若干遠めではありますが)
天正九年(1581)
加賀藩の祖「前田利家」は「織田信長」より能登国を拝領しました。
ちなみに「本能寺の変」は天正十年のことです。そのくらいな時代ですね。
城下建設の際、利家は「七尾城」の防御を目的に、真宗を除いた各宗派の寺院(笑)を配置したのでした。
設置当初は二十九の寺院が存在していましたが、現在残っているのは十六の寺院。
…そのうちの一つが、正式名称は「休獄山長齢寺」なのでした。
あちこちのお寺と違って、ちょっとよこしまな目的で建てられたお寺なんですねー。
利家は越前国高瀬は「宝円寺」の「大透和尚」を招き、開山としております。
そんな訳で、当初の名前は「宝円寺」
こちらは利家が能登にて建てた唯一の寺院ということで、前田家と非常に関係が深いのでした。
前田家の菩提寺として、父「前田利春」、母「長齢院」の墓が築かれております。
しかし、その後出世・加増された利家は居城を金沢へ移し、共に「宝円寺」も加賀へ移したのです。
七尾の地に残ったこちらは、利家の母「長齢妙久大姉」葬送の導師を勤めていたことなどから、父母の名をとって、「休獄山長齢寺」と改めたのでした。
(※利家の父「前田利春」の戒名が「休岳道機庵居士」なのです)
前田家とは縁が深いため、「前田利家(高徳院)」、嫡男「前田利長(端龍院)」の石廟ほか、宝物殿には一族の肖像画や、ゆかりの品々がならんでおりました。
お寺の方曰く、「檀家さんがいないので、観光・拝観だけなんですよー」とのこと。
こちらを存続させるためにも、歴史ファンな方にはぜひ訪れてほしいお寺です。
ちなみに拝観は大人四百円です。
[住所]
山の寺瞑想の道 石川県七尾市小島町
[関連記事]
⇒ 意外と知らない信長死後 「清洲会議」 [1 2 3 4 5]
⇒ 奮戦・前田利家「末森城合戦」 前編 後編
⇒ まつさん[芳春院] 前編 後編
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※出世して、すっかり有名人となった「前田利家」です。
持つべきものは友達ですね。
本日は石川県七尾市の「長齢寺(ちょうれいじ)」です。
さて、「お寺さんぽ」なんてタイトルとっつけながら、最近はなかなかお寺を紹介しないこのブログ(笑)
本日の訪問地はお寺に違いないんですが、こないだの滋賀県「大通寺」と同じく、どちらかというと”歴史ちっくなお寺”なのでした。
七尾市の散策コースとして、なかなか風情のある「山の寺瞑想の道」
JR七尾駅から「前田利家」の出世城「小丸山城址」を眺めた後に、てくてく徒歩で向かうのがちょうど良いでしょう。
(※若干遠めではありますが)
天正九年(1581)
加賀藩の祖「前田利家」は「織田信長」より能登国を拝領しました。
ちなみに「本能寺の変」は天正十年のことです。そのくらいな時代ですね。
城下建設の際、利家は「七尾城」の防御を目的に、真宗を除いた各宗派の寺院(笑)を配置したのでした。
設置当初は二十九の寺院が存在していましたが、現在残っているのは十六の寺院。
…そのうちの一つが、正式名称は「休獄山長齢寺」なのでした。
あちこちのお寺と違って、ちょっとよこしまな目的で建てられたお寺なんですねー。
利家は越前国高瀬は「宝円寺」の「大透和尚」を招き、開山としております。
そんな訳で、当初の名前は「宝円寺」
こちらは利家が能登にて建てた唯一の寺院ということで、前田家と非常に関係が深いのでした。
前田家の菩提寺として、父「前田利春」、母「長齢院」の墓が築かれております。
しかし、その後出世・加増された利家は居城を金沢へ移し、共に「宝円寺」も加賀へ移したのです。
七尾の地に残ったこちらは、利家の母「長齢妙久大姉」葬送の導師を勤めていたことなどから、父母の名をとって、「休獄山長齢寺」と改めたのでした。
(※利家の父「前田利春」の戒名が「休岳道機庵居士」なのです)
前田家とは縁が深いため、「前田利家(高徳院)」、嫡男「前田利長(端龍院)」の石廟ほか、宝物殿には一族の肖像画や、ゆかりの品々がならんでおりました。
お寺の方曰く、「檀家さんがいないので、観光・拝観だけなんですよー」とのこと。
こちらを存続させるためにも、歴史ファンな方にはぜひ訪れてほしいお寺です。
ちなみに拝観は大人四百円です。
[住所]
山の寺瞑想の道 石川県七尾市小島町
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※出世して、すっかり有名人となった「前田利家」です。
持つべきものは友達ですね。
両者とも期待はしていなかったのですが、山の寺でバスから降りた寺が長齢寺でした。バスの運ちゃんは「利家と松」の松さんに縁のある寺だと聞いたのですが、今検索して調べたら利家のご両親の寺だそうですね。確かにご両親のお墓がありました。前庭には苔が生し、まだ少しだが落ち葉がそこを覆い、非常に風情のある寺でした。
その寺から遊歩道があり思いもしなかった寺回りが始まり、4、5のお寺を巡りました。また寺と寺を結ぶ小道は気分がよく、木々や竹やぶの中を通り、次から次へと引っ張りこまれるように歩き、この寺群がまた来たいスポットとなってしまって、名残惜しい場所になりました。
そうなんですよ、寺の小道がもの凄く良い風情なんですよねー。
私らきは時間なく駆け足でしたが、ゆっくり回りたいところでした。
オススメですね。