紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

85歳の「みかん農家」 頭が下がるばかり・・・

2018年12月13日 | 家庭園芸&直売所

隣地の色づいたミカンが収穫されていないので、気になっていた。

園主は85歳の高齢者なので、もしや体調を崩したのかもと心配していた。他地区の住民なので様子がわからない。

今日、老夫婦がみかん採りにやってきたので声をかけた。田舎流の会話が始まった。

自分:「これ、早生みかんと違うん?」

85歳の園主:「イヤ、中生みかんや」

自分:「道理で採るのが遅いと思っていた。今年の中生の出来はどう?」

85歳の園主:「暖かかったので、浮皮が多そうやなあ」

(注)中生ミカンは晩生ミカンに比べて表皮が柔らかく、暖かかったりすると皮と実の間に隙間が出来て、皮が浮いたような状態になる。特に、中生ミカンにはその傾向が強く最近では作る人も少ない。

自分:「晩生みかん、作ってんの?」

85歳の園主:「イヤ ない」

自分:「この中生ミカンで終りやったら、もう一息やなあ」「なにもすることなかったら、ゴロゴロして体が動かんようになるけど、ミカン採らなアカンから達者できるんかも・・・」

85歳の園主:「そうや。しんどいけどな。同級生の〇〇さん、畑を貸したから家でゴロゴロしてるんやろうなあ」

自分:「イヤ、畑には行かんけど、奥さんの介護が大変で目離しもできんみたいやで。青春クラブのイベントにも来れんようになったし」「2人とも元気なんが一番や」

夕方、収穫したコンテナを軽トラに運ぶのを眺めていると、「お爺ちゃん」がコンテナ用荷車を引き、「お婆ちゃん」がそれを後ろから押していた。その光景をみて日本昔話が頭をよぎった。

今日、久しぶりに、みかん作りしている近隣の最高齢者と話しをする機会があった。その頑張る姿には、いつみても頭の下がる思いがするし元気をもらえている。

<今日、採り残した中生ミカン。明日も採りに来られるはず:我が家の畑越しから持っていたスマホでパチリ