俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

夏の昼

2014年05月20日 | 写真教室 写真俳句紹介

トンネルに 入りて見つく 薄暑かな
(とんねるに はいりてみつく はくしょかな)
16709 【季語】 薄暑 【季節】 初夏


日の盛り 入口あれば 出口あり
(ひのさかり いりぐちあれば でぐちあり)
16710 【季語】 日の盛り 【季節】 晩夏


人生の 縮図が見えし 夏の昼
(じんせいの しゅくずがみえし なつのひる)
16711 【季語】 夏の昼 【季節】 晩夏


その一歩 明るさ求め 炎天へ
(そのいっぽ あかるさもとめ えんてんへ)
16712 【季語】 炎天 【季節】 晩夏


降りる人 上る人あり 夏の昼
(おりるひと のぼるひとあり なつのひる)
16713 【季語】 夏の昼 【季節】 晩夏


照りつける 夏日に耐えし 消火栓
(てりつける なつびにたえし しょうかせん)
16714 【季語】 夏日 【季節】 三夏


街守る 諸々に見る 夏の昼
(まちまもる もろもろにみる なつのひる)
16715 【季語】 夏の昼 【季節】 晩夏


光る雲 暑さ眩しさ まさに夏
(ひかるくも あつさまぶしさ まさになつ)
16716 【季語】 夏 【季節】 三夏


道半ば 歩道が消えて 夏暑し
(みちなかば ほどうがきえて なつあつし)
16717 【季語】 夏 【季節】 三夏


塀脇を 守るか二対の 風車
(へいわきを まもるかについの かざぐるま)
16718 【季語】 風車 【季節】 三春


街路灯 日差し眩しく 日の盛り
(がいろとう ひざしまぶしく ひのさかり)
16719 【季語】 日の盛り 【季節】 晩夏


夏の路地 守りしものは 幾重にも
(なつのろじ まもりしものは いくえにも)
16720 【季語】 夏 【季節】 三夏


向日葵も 対ともなれば 強きかな
(ひまわりも ついともなれば つよきかな)
16721 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏


休息か 囚われの身か 夏の車庫
(きゅうそくか とらわれのみか なつのしゃこ)
16722 【季語】 夏 【季節】 三夏


四輪は 反りが合わぬか 向日葵よ
(よんりんは そりがあわぬか ひまわりよ)
16723 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏


小手毬の 壁際に咲く 安心感
(こでまりの かべぎわにさく あんしんかん)
16724 【季語】 小手毬 【季節】 晩春


護美という 当て字似合わぬ 暑き夏
(ごみという あてじにあわぬ あつきなつ)
16725 【季語】 夏 【季節】 三夏


夏めくや アメリカナイズ 内と外
(なつめくや あめりかないず うちとそと)
16726 【季語】 夏めく 【季節】 初夏


門の内 そこにも矢張り 夏がある
(もんのうち そこにもやはり なつがある)
16727 【季語】 夏 【季節】 三夏


見てる先 幸せ覗く 夏木陰
(みてるさき しあわせのぞく なつこかげ)
16728 【季語】 夏木陰 【季節】 晩夏


神社 若葉の彼方 雲と空
(かみやしろ わかばのかなた くもとそら)
16729 【季語】 若葉 【季節】 初夏


屋根の雲 白さ際立つ 真夏かな
(やねのくも しろさきわだつ まなつかな)
16730 【季語】 真夏 【季節】 晩夏


鬱蒼と 若葉に囲まる 鳥居かな
(うっそうと わかばにかこまる とりいかな)
16731 【季語】 若葉 【季節】 初夏


見るだけで 入るが恐き 油照り
(みるだけで はいるがこわき あぶらでり)
16732 【季語】 油照り 【季節】 晩夏


天目指し 竹の葉散るも 素直なり
(てんめざし たけのはちるも すなおなり)
16733 【季語】 竹の葉散る 【季節】 初夏


見てる間に 夏、夏、夏が やって来た
(みてるまに なつ、なつ、なつが やってきた)
16734 【季語】 夏 【季節】 三夏


捨てられて 忘れ去られし 竹の花
(すてられて わすれさられし たけのはな)
16735 【季語】 竹の花 【季節】 仲夏


八段の 堰に聞こえる ドレミかな
(はちだんの せきにきこえる どれみかな)
16736 【季語】 ー 【季節】 ー


石灼ける 灯窓に見えし 裸球
(いしやける ひまどにみえし はだかきゅう)
16737 【季語】 灼け岩 【季節】 晩夏


人通り 車通り無き 夏の午後
(ひとどおり くるまどおりなき なつのごご)
16738 【季語】 夏 【季節】 三夏


形から ブラシの名ある 夏の花
(かたちから ぶらしのなある なつのはな)
16739 【季語】 夏 【季節】 三夏
ブラシの木=花槙(はなまき)=カリステモン


裸では お役に立てぬ 夏半ば
(はだかでは おやくにたてぬ なつなかば)
16740 【季語】 夏 【季節】 三夏


橋桁の 隙間から覗く 夏の空
(はしげたの すきまからのぞく なつのそら)
16741 【季語】 夏 【季節】 三夏


轟々と トンネル出れば 夏の昼
(ごうごうと とんねるでれば なつのひる)
16742 【季語】 夏の昼 【季節】 晩夏


夏の蝶 恋せしものは 我が好み
(なつのちょう こいせしものは わがこのみ)
16743 【季語】 夏 【季節】 三夏


母と子の 絆を分かつ 夏日差し
(ははとこの きずなをわかつ なつひざし)
16744 【季語】 夏 【季節】 三夏


内と外 緑に映えし 紅薔薇
(うちとそと みどりにはえし べにそうび)
16745 【季語】 薔薇 【季節】 初夏


萍や 用無しの呈 我に似て
(うきくさや ようなしのてい われににて)
16746 【季語】 萍 【季節】 三夏


鉄塔に 守られ居りし 夏日本
(てっとうに まもられおりし なつにほん)
16747 【季語】 夏 【季節】 三夏


鴉の子 遭遇すれど 逃げ速し
(からすのこ そうぐうすれど にげはやし)
16748 【季語】 鴉の子 【季節】 三夏


何事も 中途半端の 片陰よ
(なにごとも ちゅうとはんぱの かたかげよ)
16749 【季語】 片陰 【季節】 晩夏


緑陰や 木洩れ日の中 歴史あり
(りょくいんや こもれびのなか れきしあり)
16750 【季語】 緑陰 【季節】 三夏


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