俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

洒涙雨(さいるいう)

2008年08月07日 | 俳句

『夕立ちや 降れば良しとは 思わねど』
(ゆうだちや ふればよしとは おもわねど)

『稲光 白き世界に 恐れあり』
(いなびかり しろきせかいに おそれあり)

『秋立つや 雷雲ととも 雨土産』
(あきたつや らいうんととも あめみやげ)

『凄まじき 雷雨の中に 秋が立つ』
(すさまじき らいうのなかに あきがたつ)

『雨の後 涼風入る 風通る』
(あめののち すずかぜはいる かぜとおる)

『夏太り 嫌いな言葉 メタボです』
(なつふとり きらいなことば めたぼです)

『洗車雨や 雷強く 逢瀬延ぶ』
(せんしゃうや かみなりつよく おうせのぶ)
         洗車雨=七夕の前の日に降る雨=織女を迎えに行くため、牽牛が牛車を洗う雨。

『雷轟に 目耳塞ぐ 洒涙雨』
(らいごうに めみみふさぐ さいるいう)
         洒涙雨=七夕の夜に降る雨=逢瀬の後に流す惜別の涙とも、叶わぬ逢瀬に流す涙とも。
 



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