『衣替え 元に戻しぬ この暑さ』
(ころもがえ もとにもどしぬ このあつさ)
『シリーズも レジェンドとなりて ジ・エンドに』
(しりーずも れじぇんどとなりて じ・えんどに)
『秋の日や 電車の揺れの 目覚め時』
(あきのひや でんしゃのゆれの めざめどき)
『天高し 角無きをいつ 自覚すや』
(てんたかし つのなきをいつ じかくすや)
『戀こがれ 月待ち居るに 時流れ』
(こいこがれ つきまちおるに ときながれ)
『枯れオヤジ 加齢還暦 虫の息』
(かれおやじ かれいかんれき むしのいき)
『掠れけり 秋明菊の 香淡し』
(かすれけり しゅうめいぎくの こうあわし)
『秋風や 臍曲げ屁をも 曲げて吹く』
(あきかぜや へそまげへをも まげてふく)
『秋旱 齢増しても 骨は減り』
(あきひでり よわいましても ほねはへり)
『何故か 秋刀魚が二匹 皿にあり』
(なにゆえか さんまがにひき さらにあり)
『銀杏を 揺すり落として 秋深む』
(ぎんなんを ゆすりおとして あきふかむ)
『逆光に 目細めて見る 夕芒』
(ぎゃっこうに めほそめてみる ゆうすすき)
『弘法も 顔赤くする 曼珠沙華』
(こうぼうも かおあかくする まんじゅしゃげ)
『明日香村 ふさわしき花 曼珠沙華』
(あすかむら ふさわしきはな まんじゅしゃげ)
『心でも 月は出せるぞ 夜半の月』
(こころでも つきはだせるぞ よわのつき)
『月浮かべ 団子は要らぬ 酒芒』
(つきうかべ だんごはいらぬ さけすすき)
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