俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

草の絮

2008年10月21日 | 俳句

『草の絮 風にふらふら どこへ行く』
(くさのわた かぜにふらふら どこへゆく)

『風と風邪 変換間違い 秋の空』
(かぜとかぜ へんかんまちがい あきのそら)

『夜長ふと 気に成り出して 鼻毛抜く』
(よながふと きになりだして はなげぬく)

『秋の海 鳶の落下 風誘う』
(あきのうみ とんびのらっか かぜさそう)

『秋日和 子守唄など 口ずさみ』
(あきびより こもりうたなど くちずさみ)

『鶴亀の 姿遠のき 秋の夕』
(つるかめの すがたとおのき あきのゆう)

『秋風や 強さの程の 乱れ髪』
(あきかぜや つよさのほどの みだれがみ)

『夕暮れて 鐘の音聞こゆ 秋の山』
(ゆうぐれて かねのねきこゆ あきのやま)

『そぞろ寒 鏡の中の 我が姿』
(そぞろさむ かがみのなかの わがすがた)

『秋深し 虫の鳴く音の 喧し』
(あきふかし むしのなくねの かまびすし)

『鈴虫の 寝るな寝るなと 啼きにけり』
(すずむしの ねるなねるなと なきにけり)


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