くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

エターナル・サンシャイン

2005-05-09 16:38:37 | 映画
eternalsunshine250

 この記事は『不埒な天国?Paradiso Irragionevole?』“Se mi lasci ti cancello”、『ぱんだのくろまめ』“エターナル・サンシャイン”にトラックバック。

 遅ればせながら『エターナル・サンシャイン』を観てきましたっ。全編中の殆どは、主人公ジム・キャリーの脳内の世界の話しという設定。しかし風変わりな映像美を狙ったものではなくて、かなりしっかりと練られたストーリーを丁寧に再現しています。記憶の雑踏と廃墟の中を駆けめぐる二人を、いつの間にか真剣に応援しておりました。
 コメディアンがシリアスなドラマを演じると、とても面白いものになることが多いのですが、この作品のジム・キャリーも実に良かったです。脇役だった人物の行動が思いがけない結果を招き、記憶の世界の映像がユニークに展開していく。しかし全体的には沈んだトーンでまとまっているのです。彩度を落とした映像と、マイナーコードのピアノ曲などがうまく絡んでいます。
 ラストシーンの説得力は見事ですた。Beckの『Everybody's Gotta Learn Sometimes』がココロに真っ直ぐ突き刺さってきて、スタッフロールが終わってもなかなか席を立てなかった。観て良かったです♪
 





高原で薪を割る 2

2005-05-09 15:14:35 | 
nobeyama400

これは何でしょう?(各画像クリック拡大可)


 翌日も何だか申し訳ないほどの快晴。朝食を終えて、早速外に飛び出しますた。シジュウカラに似た野鳥が、餌箱に乗せたひまわりの種を食べています。人を怖れていない。よく見ると、種を平らなところに一旦置いて、くちばしで突っついて少しずつ固い皮をはがしているようです。巧いもんだなあ。

 地下室の脇には薪が山積みになっておりました。ここにお邪魔したのは、何も考えずに薪割りをしたかったから。スキー用のグローブをつけて、張り切って薪割りを始めました。


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見たこともない重量級の斧だぞ


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 ズカッ! これくらい大きい薪だとまっぷたつには割れない。端から少しずつ割いていく

 左手の親指に、あっという間に水泡が出来た。バンドエイドを二重に貼ってから再開。強い日差しで腕もうなじも灼けていくのが分かる。殆ど“くさび”のような斧が重い。

 ひたすら斧をふるっていると、何かしら思想をつかみそうになる瞬間がある。しかしそれを言葉で追うと、狙いがはずれる。考えてはダメなのですね。そういうときには刃先がはじかれて、自分のすねやら足に当たりました。危ない危ない。腕が上がらなくなるまでふるって、本日は終了。夜の九時にはいびきをかいておりました。


 翌日の薪割りはだいぶ楽になりました。しかしこういう作業は、慣れた頃にはもう終わってしまうものなのです。二泊のお泊まりも今日でお終い。東京に帰る前に、野辺山の宇宙観測所に寄っていくことにしますたっ♪

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 と言うことで、冒頭の画像は電波望遠鏡を裏から撮ったもの。直径は何と45mですよ!

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『スターウォーズ』か、もしくはジョディ・フォスターの『コンタクト』の世界。高原の蒼い空と、真っ白い望遠鏡群。ここは周囲を山並みに囲まれながらも、宇宙に向かって開かれた土地なのです。電波望遠鏡に近づくと、冷却用のファンが回っているような鈍い音がしている。宇宙からの微弱な電波を拾っているので、携帯電話の電源は切るようにとの注意書きがある。ここは何か、現実の世界とは思えないところ。

 5月4日、高原への旅はこれにて終了。大型連休はこれから後半です。