当然のこと、病院広報にも「基礎と基本」が大切
年明けの2018年は、平昌(ピョンチャン)において、第23回冬季オリンピックが開かれます。Host cityは平昌郡で、オリンピックの名称には「平昌」の地名が冠されていますが、競技会場は江陵市と旌善郡にも配置されるようです。過去数大会の冬季五輪は規模の大きな都市で行われていたのですが、平昌郡は人口わずか6,141人の小さな村がメイン会場になるということです。スポーツ選手にとっては、どこが開催地であろうが、勝ち上がることだけがすべてになりますが、応援や観戦の人々には、楽しみな体験が待っていることでしょう。
ご承知のとおり、オリンピックは、それらの要素が絡み合って、たとえ馴染みのない国々や民族間においても友好に寄与する祭典にもなるのですから、ぜひ成功を納めたいものです。オリンピックに限らず、スポーツ競技はただ単に楽しむための仕組みではなく、そこには多くの修練の結果を勝敗という過酷なルールで勝ち抜くべき掟があります。結果を出すには、やはり基礎・基本がいかにミッチリ行われてきたかに大きく左右されます。
少し話に飛躍もありますが、病院広報の成果においても同様に、基礎・基本レベルの対応がいかに確立しているか、が重要になります。なぜでしょうか、多くの技術も同じですが、広報は書物に書いてある知識・情報を丸暗記したから、成果が上がるという筋合いのものではありません。
とくに広報は、義務教育で習うこともなく、就職してもたまたま広報に関係する仕事に配属されたとか、希望していたところにそれなりの出会いがあったという稀有な機会にでも出会わないかぎり、目指して就ける仕事ではなく、たとえ就いたとしても現場で広報の基礎を習うなどということはあまり考えられません。
広報における基礎は、現場にいてあちこちの情報から、担当者自らが匂いを嗅いで深めるしかない仕事になります。たとえ優しい先輩がいたり環境があったとしても、その背中を見てその学びとるにはそれなりの時間が必要ですし、基礎と応用における整理・認識は自らの努力ということいなります。
たとえば病院などの医療機関の組織内で広報の実務マニュアルを具備・運用され、日々の実務に活用されているでしょうか。規模の大小を自覚して、誰が行っても一定の成果、質が保持されるように行動がマネジメントされているでしょうか。そんな手付かずの中で、上位の「成果」だけが問われても答えようがないと思います。
日本HIS研究センターでは、まず広報理解における最低限の知識として、図に示した概要をお伝えしています。
ご覧いただけばわかるように、体系的な関係値だけでなく、行動そのものがメディアとして情報を発信するのだという概念と理解を重要視しています。情報の行く先は、私たち人間の脳であるということを考え、言語的体系的なコミュニケーションだけだはなく、非言語による感覚的な伝達や行動様式に傾倒しています。もちろん医療や介護の場、環境や関係が、関わる人の行動を規制することを常に意識して、日常のプランや行動を決定していきます。
それが私たちの「ヒトメディア・ヒトブランド」によるコミュニケーションであるのです。カウンターの隣の席に座った人とコミュニケーションできますか? でも実際は、すでに話している。どんな人か、すでに知ってるのは、すでにコミュニケーション(対話)があるからです。危なさそうな人、安心できそうな紳士、今にも話しかけて来そうなオバさん・・・。きっと向こうも、何かを受け取っているはずです。私たちは、医療・介護の場の、その広がりこそが広報であり、ヘルスケア・コミュニケーションと考えていきたいのです。
続きは次回に
1月26日(金)午後1時〜5時 京都市山科区の京都市生涯学習総合センターで、
上記を内容とするPL講座を開講します。
詳しくは、http://www.j-his.jp/に案内があります。
年明けの2018年は、平昌(ピョンチャン)において、第23回冬季オリンピックが開かれます。Host cityは平昌郡で、オリンピックの名称には「平昌」の地名が冠されていますが、競技会場は江陵市と旌善郡にも配置されるようです。過去数大会の冬季五輪は規模の大きな都市で行われていたのですが、平昌郡は人口わずか6,141人の小さな村がメイン会場になるということです。スポーツ選手にとっては、どこが開催地であろうが、勝ち上がることだけがすべてになりますが、応援や観戦の人々には、楽しみな体験が待っていることでしょう。
ご承知のとおり、オリンピックは、それらの要素が絡み合って、たとえ馴染みのない国々や民族間においても友好に寄与する祭典にもなるのですから、ぜひ成功を納めたいものです。オリンピックに限らず、スポーツ競技はただ単に楽しむための仕組みではなく、そこには多くの修練の結果を勝敗という過酷なルールで勝ち抜くべき掟があります。結果を出すには、やはり基礎・基本がいかにミッチリ行われてきたかに大きく左右されます。
少し話に飛躍もありますが、病院広報の成果においても同様に、基礎・基本レベルの対応がいかに確立しているか、が重要になります。なぜでしょうか、多くの技術も同じですが、広報は書物に書いてある知識・情報を丸暗記したから、成果が上がるという筋合いのものではありません。
とくに広報は、義務教育で習うこともなく、就職してもたまたま広報に関係する仕事に配属されたとか、希望していたところにそれなりの出会いがあったという稀有な機会にでも出会わないかぎり、目指して就ける仕事ではなく、たとえ就いたとしても現場で広報の基礎を習うなどということはあまり考えられません。
広報における基礎は、現場にいてあちこちの情報から、担当者自らが匂いを嗅いで深めるしかない仕事になります。たとえ優しい先輩がいたり環境があったとしても、その背中を見てその学びとるにはそれなりの時間が必要ですし、基礎と応用における整理・認識は自らの努力ということいなります。
たとえば病院などの医療機関の組織内で広報の実務マニュアルを具備・運用され、日々の実務に活用されているでしょうか。規模の大小を自覚して、誰が行っても一定の成果、質が保持されるように行動がマネジメントされているでしょうか。そんな手付かずの中で、上位の「成果」だけが問われても答えようがないと思います。
日本HIS研究センターでは、まず広報理解における最低限の知識として、図に示した概要をお伝えしています。
ご覧いただけばわかるように、体系的な関係値だけでなく、行動そのものがメディアとして情報を発信するのだという概念と理解を重要視しています。情報の行く先は、私たち人間の脳であるということを考え、言語的体系的なコミュニケーションだけだはなく、非言語による感覚的な伝達や行動様式に傾倒しています。もちろん医療や介護の場、環境や関係が、関わる人の行動を規制することを常に意識して、日常のプランや行動を決定していきます。
それが私たちの「ヒトメディア・ヒトブランド」によるコミュニケーションであるのです。カウンターの隣の席に座った人とコミュニケーションできますか? でも実際は、すでに話している。どんな人か、すでに知ってるのは、すでにコミュニケーション(対話)があるからです。危なさそうな人、安心できそうな紳士、今にも話しかけて来そうなオバさん・・・。きっと向こうも、何かを受け取っているはずです。私たちは、医療・介護の場の、その広がりこそが広報であり、ヘルスケア・コミュニケーションと考えていきたいのです。
続きは次回に
1月26日(金)午後1時〜5時 京都市山科区の京都市生涯学習総合センターで、
上記を内容とするPL講座を開講します。
詳しくは、http://www.j-his.jp/に案内があります。