昨日はヨガレッスン中に先生に「(あなた)眠いの?」とお声掛けされてしまった・・・・・・レッスン終了後、皆で輪になって一人一言ずつ何かを言う、というコーナーがあるのだが、その際、
私「ボーっとしてる、みたいなこと先生に言われましたが、、、」
先生「そうよ。(今日のあなた)何か変よ。」
自覚はしていたが、人に気づかれまい、と、上手く振舞っていたつもりだったんだけどな。なんだろ。動きの質でバレちゃうのかね・・・・
先日までの1週間にわたって書いた「田村氏事件簿(笑)」の衝撃が、いまだ突き刺ささっていることと、ここ数日の間に、様々な音楽関係の事務仕事が数種類重なるように押し寄せていて、少々パニクリ気味になっていること、自身の体調があまり思わしくないこと、ああ、でも来週のライヴの準備しなきゃ、など、断片的に脳裏をかすめては消え、かすめては消え、を繰り返しつつ、の受講だったからかな。
そんなこんなで結局昨日は楽器に触らなかった。先日のアレクサンダーテクニーク受講記録は、明日以降、少し実践的復習をしてから書くことにします。
今日は午前中アレクサンダーテクニークの受講をして午後、炎天下の日差しの中15分、駅から歩いて帰宅したせいか、家に着いた途端どっと疲れと、そして眠気が。。。受講記録は明日書きます・・・
ところで、急に猛暑日になりましたよね(関東地方)。どうぞ皆様も体調にはくれぐれもご自愛ください。
夏にぴったりのカリブ海の楽器、スティールパンとの楽しい共演が実現しました!
フルートとのかけ合いで、ボサノヴァスタンダードからスティールパン名曲まで、海辺のリゾート気分でお届けします。
どうぞお気軽に遊びにいらしてください。
田村氏のレッスンシリーズ(というか、調整に行ったら説教されレッスンみたいになっちゃったシリーズ)、一応のところ今日をもって一旦締めようと思います。
この1週間というもの、自分なりの良い練習、質の高い練習、充実した練習が出来て大変幸福でした。
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帰りがけの玄関先での会話。
田村氏「今日やったことはクラシック奏法なので、そのままボサノヴァをやろうとすると、オペラ歌手がそのまま(の発声法で)ボサノヴァ歌うみたいな事になっちゃいますね。あとは応用で(やってください)。」
私「はい。」
私「今日田村さんに見て頂いて、ここ最近の自分が間違えた方向に行きかけている、という事にはじめて気が付きました。私、ボサノヴァやるのだから、と、軽い音を出そうとし過ぎていたみたいです。いや?軽い音っていうか、、、なんというか、最初からある種の作り声でがんばってしゃべろう、みたいな感じ、というのでしょうか?だから長時間に耐えられないんですね。地声でいこう、と思った途端、ストン、と肩の荷が降りたように音が出ました。今こうしてしゃべっている自分の声も出やすく、しゃべりやすくなっています。」
私「あと、私たちがやっている音楽は、たいていの場合マイクを通すので、そのことも大いに関係していると思いました。マイクとフルートの歌口周辺のみを強く意識し過ぎてしまう悪しき習慣がついてる、と、思いました。」
田村氏「ああ、(マイクを使う演奏では誰でも皆)そうなるでしょうね。」
田村氏「ですので今日僕が言ったこと、ほんの少し、思い出してやってみてください。」
はーーーーーーーい。
彼曰く、このような事は、誰にでも言っているわけではなく、言える人にだけ言うんだそうです。そして残念ながらせっかくのアドバイスの意味を全く理解されない人も珍しくないのだとか。
お話から察するに、彼がおしゃる所の「歌口で吹く(ダメダメな)人」の層は厚く、かなり大勢のお偉方プロ奏者達に同じようなお話をなさっているのであろう、ということが推測された。
確かに、ロングトーン吹いて、「あと2センチ、長くして下さい。2センチ、が分かりにくければ、3センチ!をイメージして!!」
とか、言われても、ね。面食らうでしょう、ふつう。
昨日もせっせとロングトーンの練習に励む。
本気で、脳みそと耳をフル回転して行うと、長い音の延ばしを5コぐらいやっただけでクッタクタになる。
フルートって3オクターヴ、12×3=合計36個の音あるんだけどなあ・・・・じゃあ一日5個、で次の日6個目から!とはいかないのがまた辛いところ・・・忍耐だあね。
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気が付けば、田村氏レッスンシリーズ第五回目。5日間も連続してよく書くわ・・・・
「プロになってからも、そんな急に吹き方がわかんなくなっちゃう、とか、基本的なこと、指導されちゃうとか、そんなことってあるんですね。」
と、(半ばあきれ顔で?)友人に言われました。
いや、ステージの仕事が出来ないぐらい音が出なくなったわけではないですよ、勿論。そんなんなっちゃったら、ココに堂々と書けやしませんし、それこそどこか体の具合でも悪く入院騒ぎぐらいになってます。
「聞く人が聞けばわかる」「見る人が見ればわかる」といったレベルの話です。
その友人に説明するのに、パッと脳裏に浮かんだのが、プロ野球のノムさん監督が、ハンカ●王子さんの投球フォームについてつぶやいた一言。
「普通は、脚、腰、腕、の順番(で動くの意味か?)だが、彼の場合は逆になっている。腕、もうちょっと我慢できないかなあ・・・」
そうなのよ、シロウト目には分からないけど、「見る人が見れば、分かる」とはこの事です。
これの音楽版のようなことがあるんです、と説明をした。
ただしスポーツの場合は、結果がスコアで出るので、シビアだけど、自身の不調の判断はしやすいと思う。
けれど、点数競技ではない音楽の場合は曲者です。
モヤモヤとした不調に人知れず悩んでいる人は、プロ奏者の中にも多いと思う。
田村氏「それとですね、楽器というのは、音が出るように、鳴るように、始めから作られているんです。楽器を信頼すべきです。調整技士なんてのは、大した仕事はしていないんです。皆さん、僕のところにくると、楽器が良くなった、と仰いますがね。気のせいであることが多いんですよ。」
田村氏のフルート調整技術に絶大な信頼をおいている演奏家は多い。田村さんの所に行けばなんとかなる、と思って通っている人は私だけではないんだ、と思い、ちょっと安心した。
田村氏「今回の大久保さんのように、長時間練習していると、突然楽器が鳴らなくなる、とおっしゃる方、他にも時々いらっしゃいます。実に立派な経歴をお持ちの大プロの方の中にもいらっしゃります。やはり皆さん、『歌口で吹く人』(歌口周辺の意識、感覚のみで、なにもかもを処理して演奏しようとするタイプ)です。」
田村氏「(鳴らなくなる原因は)楽器が教えてくれるのですよ」
・・・・・穴があったら入りたい、どころではない恥ずかしさを感じた。
と、同時に、ロングトーン練習をしたい!と強く感じる自分もいた。こんなにも心から音作りの課題に取り組みたい、と思えたのは、自分のフルートライフ始まって以来かも。
田村氏「H音、少し良くなりました。それでは、徐々に下に下がっていってみてください。」
私「シーーーーっ!」
私「あ、今の音、ダメですね。もう一度行きます」
「シーッツ!」
私「あ、これも違いますね。」
「シーーー(あ、少しマトモな音かも、よし続けよう・・・・)ーーーー♭シーーーーー!!!」
みたいな感じで進めてゆく。
そして、A音を延ばした時、ストップがかかった。
田村氏「今の音、最初の出だしは良かったのですが、音を延ばしている途中から短く(音質がダメに)なりました。」
私「えっ!!!」
私「自分としては、ですね、最初の出だしの音色の方がダメダメ音だった、という判断なんです。それを、途中延ばしている間に修正、微調整、しよう、みたいな心理が働いた結果なのですが・・・・」
・・・・・最初ダメダメ。でも、延ばしている間にちょっとは持ち直すことが出来た。だから、差引き、まあまあ、かな、との判断だったのに、真逆のことを言われ、、、、唖然・・・
田村氏「大久保さん、最初から色を出そう(音色を作ろう)としていますね。(そこがダメです)」
田村さん「いいですか、音というものは、音楽にする前段階の「素材」、とみた場合、暗くも明るくもない、色がないものなんです。(こういった音作りの課題のための音出しの際の吹き方としては、)最初から色をつけようとしなくて良いです。」
私「!!!」
私「あと、すみません、お伺いしたいのですが、自分で自分の音を聞いて判断する際についてですが、聞く距離の問題ってありますか?(フルート演奏中の自分の耳は、歌口からわずか数十センチの距離にあるため、自分では、歌口周辺から漏れる息の音が大きく、時に雑音まじりに聞こえる。奏者から1m位離れたところで聞くリスナーは、厳密に言えば、違う音を聞いているのだと思う)そういうことって関係ありますか?」
田村氏「関係あるでしょうね。」
ここで、(やっと)、ピンとくるものがあった!
歌口間近、至近距離でしか聞くことのできない自分の音。自分で思うに、ちょい、ざらついた音?こんな雑音まじりの音じゃ、響いてない、鳴ってないんじゃ?と一瞬疑いそうな音のまま、それをキープして良いんだ!!