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フルーティスト大久保はるかのブログです

連載終了

2014年07月14日 10時47分34秒 | 必殺練習方法

田村氏のレッスンシリーズ(というか、調整に行ったら説教されレッスンみたいになっちゃったシリーズ)、一応のところ今日をもって一旦締めようと思います。

この1週間というもの、自分なりの良い練習、質の高い練習、充実した練習が出来て大変幸福でした。

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帰りがけの玄関先での会話。

田村氏「今日やったことはクラシック奏法なので、そのままボサノヴァをやろうとすると、オペラ歌手がそのまま(の発声法で)ボサノヴァ歌うみたいな事になっちゃいますね。あとは応用で(やってください)。」

私「はい。」

私「今日田村さんに見て頂いて、ここ最近の自分が間違えた方向に行きかけている、という事にはじめて気が付きました。私、ボサノヴァやるのだから、と、軽い音を出そうとし過ぎていたみたいです。いや?軽い音っていうか、、、なんというか、最初からある種の作り声でがんばってしゃべろう、みたいな感じ、というのでしょうか?だから長時間に耐えられないんですね。地声でいこう、と思った途端、ストン、と肩の荷が降りたように音が出ました。今こうしてしゃべっている自分の声も出やすく、しゃべりやすくなっています。」

私「あと、私たちがやっている音楽は、たいていの場合マイクを通すので、そのことも大いに関係していると思いました。マイクとフルートの歌口周辺のみを強く意識し過ぎてしまう悪しき習慣がついてる、と、思いました。」

田村氏「ああ、(マイクを使う演奏では誰でも皆)そうなるでしょうね。」

田村氏「ですので今日僕が言ったこと、ほんの少し、思い出してやってみてください。」

はーーーーーーーい。

彼曰く、このような事は、誰にでも言っているわけではなく、言える人にだけ言うんだそうです。そして残念ながらせっかくのアドバイスの意味を全く理解されない人も珍しくないのだとか。

お話から察するに、彼がおしゃる所の「歌口で吹く(ダメダメな)人」の層は厚く、かなり大勢のお偉方プロ奏者達に同じようなお話をなさっているのであろう、ということが推測された。

確かに、ロングトーン吹いて、「あと2センチ、長くして下さい。2センチ、が分かりにくければ、3センチ!をイメージして!!」

とか、言われても、ね。面食らうでしょう、ふつう。