「ジャズフルートアドリブ名演集」、という、ドレミから出版されている楽譜集を持っている。偉大なジャズフルート奏者達の名演を採譜しているのだが、アーティキュレーションについては一切採譜されていない。アーティキュレーション位、耳コピしとけよ!と言わんばかりの(笑)。
それで、私もその本に習って、自身のアドリブソロを採譜する際、アーティキュレーションは一切書き込まないようにしてきた。
そうなんですが実際「その譜面で練習しました!」というお方の演奏を聴くと、
実に宜しくない演奏(苦笑)になっていることが度重なったんです。
皆さん、一様に、ベターっと吹く。どう言ったらいいかな、幼稚園生の「さーいーたーーーっ!さーいーたーーっ!チュウリップーのーー!!」的な歌い回しって感じで、、、
ある意味「楽譜通り」に吹かれている、という所にガクゼンと来る事が多かった。
なので、最近は、細かいニュアンスのコピーをきちんとしていただくためには、細かいアーティキュレーションの表記が必須なのでは?と思い始めたんです。
それで、聴音をするも・・・・結構苦戦・・・笑っちゃう位・・・
「タンギング」って書ける程タンギングしてなかったり、
「スラー」でつなげているんだけど、音と音の間に「間(ま)」があったり、
「メゾスタッカート」を表記するも、その長さは、厳密にはひとつづつ違うことや、
etc....etc.....
極め付けは、採譜し終わった譜面を見て吹こうとすると、
なんか、急に音楽的に吹けなくなっちゃう(苦笑)・・・・これ、ダレのソロ?みたいな(爆)