田村氏「大久保さんは歌口で吹く(ダメな)人です。」
田村氏「分かりにくいのであれば例えを言います。ここに中身の入っていないコーラの瓶、と、一升瓶があったとします。吹いて音を出そうとするなら、両者の吹き方は当然違いますね。例えるのなら、『歌口で吹く人』は、コーラの瓶を吹くようなつもりで一升瓶を鳴らそうと思っているような人です。」
田村氏「それを打破するイメージ訓練としては、『長いもの』を想像して下さい。」
私「えっ、長いって??縦に長く、じゃなくて、横に長いもの、ですよね?」
田村氏「当然ですよ!フルートは横に構えるんだから、横長であたり前じゃないですか!!!」
(本気で怒ってる・・・こわいぃ・・・)
田村氏「そう思って、もう一度H音、吹いてみてください」
・・・ウッ、シッ、・・・
ゲホっ!!
私「すいません、頭で色々と先に考えからだと、余計に吹けなくなります。すみませんが、今一度、何も考えずに音をだしてみて良いですか?」
田村氏「良いですよ。」
とりあえず、先ほどの難しい物理学的なお話は、聞かなかったことにして、自分が今、響きの良いコンサートホールの舞台上にいて、ホール全体にたっぷりと音の響きが行き渡るような感じをイメージして吹いてみることにした。
シーーーーーーー!
おっ!さっきの音と大分違ってきたぞ!
田村氏「さっきと比べて少し長さが出てきました。でも、まだ短いです。もーーっと長くして下さい。」
・・・ううっ、だめだあ、田村氏のおっしゃる「長い、短い」が、直行便で理解できない。
・・・・・はぁああっ、これってさあ、例えば料理教室で、「ここで落しぶたをします」と言われて、鍋のフタをわざわざ床に落っことした生徒がいる、とかって、笑い話があるけど、田村氏にとってみたら、私、その鍋落としちゃった人位の理解レベルなんだろうな・・・・・
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↑こんなような緊急大手術を受け、3日過ぎた今、少しだけ脳みそがクリアになってきた。
多分彼が仰りたいことは、歌口からシの音の音孔の開いている所までの長さ、(測ったら約8.5cmの長さだった)の管体を、1秒間に442回も行き来している音波のことをもっともっと思いやって演奏すべし!ってことなのか。
で、「フルートの音のでるしくみ」、書かれているサイトを発見しました↓
http://www.yamaha.co.jp/plus/flute/?ln=ja&cn=10603&pg=2
ページ中央あたりに、フルートのシの音!の音波を分かりやすくイラストで示している動画がありました!歌口からシの音孔の開いている所まで、ウニウニとイモムシみたいに動いているのが、音波のイメージイラスト。このように目で見えるとイメージ度、理解度が高まり、助かります!