Look To The Sky

フルーティスト大久保はるかのブログです

昨日は、

2014年07月09日 12時01分37秒 | 必殺練習方法

昨日は、実質10数年ぶり位に、モイーズのソノリテ(ロングトーン課題)から練習に入る。

中音域シの音のみ!に数十分。。。。それだけでクタクタ。

先日、調整の田村フルートの田村氏にお会いして開口一番「ちょっと、H(シ)の音吹いてみて」と言われ、吹いた途端に思い切りダメ出しされ、ガツーンとキタんです。

田村氏「はい、分かりました。大久保さんは歌口で吹いていますね。その吹き方はダメです。」

私「歌口で吹くって、どういう意味ですか?」

田村氏「『歌口で吹く』という言葉にピンと来ない人というのは、大抵が歌口で吹いている人です。」

田村氏「大体にして、音の出る原理をご存じないのでは、と思います。例えば今のHの音、どうやって音になると思いますか?」

私「・・・どうやってって・・・・??・・・・・・歌口の中、管体の中に入った空気が、キーを押さえている所まで入って行って、押さえていないキーのふたが空いている所から空気が抜けることによって音が響くんじゃないんでしょうか?」

田村氏「違います」

田村氏「本当にこれははっきり言って常識的なことなんですけど、知らない人があまりにも多くて(閉口してしまいます)。」

田村氏「空気の振動から生まれる『音波』というものがあります。例えばHの音を吹く時には、歌口から押えているキーの所までの距離を1秒間に442回、ものすごいスピードで音波が往復することによってHの音になるわけです。」

私「!!!」

フルートで、良い音を出そうとする際、頭の中で作るイメージ、というのはとても大事。

私は、今の今まで、フルートを吹く際の「自分の息」から作り出される「音波」の事など、考えてみることもなかった。
 
音波は、管体の中を行きっぱなしじゃなくて、歌口まで戻ってくる。
 
これは自分には全くをもって欠如していたイメージです。
 
私は、演奏する際、一方方向の「⇒」で終わり、のイメージしか持っていなかった。
 
音波は、双方向「⇔」、しかも、1秒間に442回ものターンを繰り返す。
 
すごい。神秘性すら感じる。

 

田村氏「次に、例えば今度はA(ラ)の音。今度は音波の行き来きする距離が2cmほど伸びるわけです。そのことによってAの音になるわけです。」

田村氏「ですので、シからラに行くスラーなんていうのは、両者の間にはとんでもない違いがあるので、相当な覚悟を持って吹かないといけないんですよ。それなのに、(大久保さんを含め)大方の人は全く同じように、どんな音も吹こうとする、歌口だけで吹く(歌口周辺部分のみの意識で音の処理、コントロールをしようとする)からダメなんです。」

***

もーーー今日もこれにて限界。

書き終わるまでにあと10日ぐらいかかりそう・・・

あと、すみません。「フルートの音の出る原理」について、物理学者のようにきちんと説明することは、私には出来ません。上記の文は、うろ覚えと身勝手な解釈で書いている部分が多々あります。もし物理学的に間違えた言い回しがございましたらご指摘、ご指導いただけましたら幸いです。