天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

FocusCheckerとEOS Utility

2008-09-23 09:39:37 | フォーカシング支援ソフト
 9/7の記事でFocusCheckerからの指示でEOSのRemoteCaptureで
シャッターを切れる事を書きましたが、最新版のEOS Utility2.4.0.1でも
出来ました。当初、初代KissDではEOS Utilityは使えないと勘違いし、
RemoteCaptureでのみ試していました。
このEOS Utilityはほとんどの機種に対応していますので、これでカメラを
繋ぐためのシリアルやUSB接続インターフェースが不要になりそうです。
ただし、カメラの機種が変わった場合のEOS Utilityの動作が異なるかも
知れませんので確認が必要です。

カメラ接続ポートに「USB」、「COM」の他に「リモート撮影ソフト」を追加、
  これを選択するとEOS Utilityでシャッターが切れます。
  ただし、シャッター速度他全てEOS Utilityで設定します。
「測定星撮影」ボタン押下で撮影されます。
撮影画像を読み込み表示します。例では「鉄人28号」を撮影・読み込み
  しました。
EOS Utilityでシャッター速度1/6秒を設定しています。
EOS Utilityのシャッターボタンで、FocusCheckerはこれを押す動作を
  するだけで、設定変更はEOS Utilityで行います。
オートフォーカス時の測定星自動撮影でも専用インターフェースが不要に
なります。また、測定星選択画面から画面を切り替えることなく連続撮影
出来ますので、適当な露出時間を設定しておけば、撮影と赤道儀微動を
繰り返して構図決定にも使えます。
ただしバルブは機種に依存する様ですので未対応です。
P.S
今夜、早速ドーム内のノートPCにEOS Utilityをインストールし
FocusCheckerPro3.5によるオートフォーカスをテストしましたが、
ほぼ問題なく動作しました。
EOS UtilityはRemoteCaptureより起動に時間が掛かりますが
これは使用したノートPCが非力な為だと思います。
何せPentiumⅡ300MHzですから・・・。

9/16の木星

2008-09-16 23:37:46 | 惑星
 今夕、久しぶりに木星を撮影しました。
全体が揺らいでいて、なかなかピタリと止まった像には出会えません。
しかしDVカメラのモニタでも大赤斑の下部(北側)が白くなっているのが
分かりました。
透明度が悪かった為でしょうか、少し露出不足で木星本体の周辺減光が
強く出てしまいました。

【木星】
2008/09/16 19h11m35s~19h13m05s 
NGT-12.5 D317mm FL1420mm
Pentax XP-8mm 、 Sony TRV900
プリズム未使用  
露出1/30秒 約1948フレームコンポジット
Registax4、ステライメージ、PhotoShopで処理



外部温度センサーや赤緯・赤経ギヤ交換など

2008-09-15 21:51:44 | 自動導入
  昨夜の鏡筒温度変化追跡で鏡筒に貼り付けた外部温度センサーです。
とりあえず鏡筒中央部にビニールテープで仮貼り付けました。
本当は何か断熱性の有るもので覆って貼り付ければなお良いかと思います。



 6/28にご紹介しましたように、タカハシJP赤道儀を自動導入化しましたが、
これまで純正のモードラ用クラッチをそのまま使用していました。
しかし、ついクラッチを緩めたままだったりで自動導入を失敗することもあり、
ギヤを直付けに変更しました。
ハンド・コントローラには高速/低速の切替が有りますので、クランプ・フリーで
対象を写野に導入した後の微調整は楽に行えます。

 協育歯車の規格品には軸径9mmはありませんので、6mmを購入し
鉄工所にクラッチを持参、現物合わせで加工を依頼しぴったりに仕上がり
ました。ところが、微動軸に直接取り付ける段になり、赤緯微動軸は良かった
のですが赤経微動軸が少し太いらしく全く入りません。
しょうがなく友人から借りた金ブラシが付いた8.5mm径の金属棒をボール盤
にくわえて、これにコンパウンドを付けて軸穴を広げる加工をしました。
これでガタや偏心は全く感じず、良い感じに取り付けできました。
メーカー追加工は一個5700円との事ですが、此方は前回と同じく
一個2000円x2個で済みました。


外部温度センサーで鏡筒温度変化を追跡

2008-09-14 21:03:10 | フォーカス自動補正
昨夜から今朝に掛けて、外部センサーを鏡筒に貼り付けて温度変化を
追いかけました。温度追跡そのものは非常に上手く行き、開始時19.5℃が
薄明頃には16.5℃となりマイナス3℃の変化を捕らえました。
ただ、この温度の違いによる明らかなピント移動はフォーカス判定では捕らえ
られませんでした。テストで使用している鏡筒がスチール製で長さも約600mm
程ですので計算では約-21μmの長さの変化になります。
これまでのテストでは凡そ30μmを超えないとピントの違いをソフト的には検出
出来ないようです。アルミ製か更に長焦点が必要かも知れません。
後はワザと鏡筒を暖めるとか・・・・。

今夜は「中秋の名月」です。
本文とは関係有りませんがその画像を掲載します。
13cm反射+自作レデューサーの写野をご覧頂く為にノートリミングです。

2008.9.14 23h44m
ビクセン13cm反射FL720mm+自作レデューサー(F4.7)
EOS KissD未改造 ISO100、露出1/200秒
フォトショップによるレベル補正、トーンカーブ補正


フォーカサーコントローラに外部温度センサーが付きました。

2008-09-13 17:13:12 | フォーカス自動補正
  ビクセン13cm反射のフォーカサーコントローラには温度センサーが
内蔵されていますが、回路の発熱もあり外気温との順応が良いとは言え
ません。しかしこの事は製作者様も十分ご承知でオプションで外部温度
センサーを7個まで接続する事が可能です。
今回は一個の外部センサーを接続してみました。
http://homepage3.nifty.com/~prius/index_astro.html
結果は、温度を測りたいものに直接接することが出来ますので変化を
敏感に捕らえる事が出来ました。これを鏡筒に貼り付ければ、ピント移動
の主因と考えられる温度変化を捕らえる事が出来ると思います。

左の「№1」と書かれている約20mmx15mmの部分が「外部温度センサー」
で、コントローラとはUSBケーブルで接続されます。
センサーの実体は裏側にあり、それを鏡筒に接するように貼り付けます。
コントローラの液晶表示はフォーカサー位置と温度を切替可能で、写真では
26.5℃と表示されています。

更にセンサーの追加接続が可能ですが、その用途がまだ思い浮かびません。
一つあるとすればデジカメ内部に潜ませてその温度を計測し、ダークを撮る際
の参考にする事ですが、果たして実用性があるかどうか?
電池室辺りに潜ませるように小型化は可能なようですが・・・・・。