YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

発芽の条件

2016-05-19 06:34:07 | ガーデニング


小学校5年生の理科で、発芽に必要な条件は「空気」「水」「温度」の3つと学習するのですが…

実は発芽に「光」が必要な植物もあるのです。好光性種子と呼ばれています。

好光性種子の多くは非常に小さく、光が当たらないと発芽しません。なぜなら種が小さいために発芽に使えるエネルギーも小さいからです。そのため土の中深くにあると、地上まで芽を出すことができないのです。



例えばインパチェンスの種子は好光性です。写真手前のインパチェンスの子葉は奥にあるアサガオに比べるととても小さいことがわかります。

こうした好光性種子を蒔くときは、土に穴はあけません。土の上に種を置いたら、種が飛ばないよう、土をパラパラと薄~くかけるだけにします。

一方、嫌光性種子というのもあります。

こちらはしっかり地中に埋めて光を遮断しないと発芽しません。地中から発芽することで、種皮を脱ぎすてるとき、土が手伝ってくれる形になることも…





こういうこと?

嫌光性の種子は大きなものが多いらしいのですが、必ずしも大きなものばかりでもないようです。

〈好光性種子〉
イチゴ、ミツバ、バジル、シソ、パセリ、ニンジンなど
〈嫌光性種子〉
カボチャ、トマト、ピーマン、メロン、スイカ、キュウリ、大豆など

上に紹介した種子はほんの一例で、発芽に「光」が関係する植物は他にもまだまだたくさんあります。

雑草と呼ばれる植物のほとんどは、好光性種子です。小さな種子をたくさんばらまいて増えるのです。花壇や畑の土を耕すと一斉に雑草の芽が生えてくるのは、土の中にあった種に光に当たって、発芽を促されるためなんだそうです。

とはいえ、発芽を左右するいちばんの要因は「温度」。それに比べると「光」の影響はわずかです。

ただ、小学校の理科で習う発芽の条件や花の作り(萼・花びら・雄しべ・めしべ)などは、必ずしも全ての植物に当てはまるわけではなく、あくまで学習に適した分かりやすい一例として理解しておく方がいいのだと思います。

生物の営みというのは、実に複雑でおもしろく、発見に満ちています。




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